2004/12/11
デック・ザ・ール
気温は相変わらず「年の瀬」と呼ぶにはまだまだ暖かいが、"ボーネンカイ"帰りの泥酔した皆さんを見るにつけ、少しだけ年越しの気分が盛り上がって来た。連日、ご予約も頂いているし、いよいよ「ヒイラギ飾ろう」♪ 去年のクリスマスデコレは店正面の板張りにイルミネーションでツリー型を表現した。しかし、板面にキズがつくのがダメだったし、去年と同じでは芸がない。新たな出費をせず、有りモノのイルミネーションで何とかしたい。悩んだ末、写真の如く電柱に電飾。受電用のポールはウチ個人の物なので問題ない。
昼間だとピンと来ないが、店が開店する頃にはきっと「聖なる夜」なることだろう。デック・ザ・ホールならぬデック・ザ・ポール、、、ファララララーララララ♪。シャレもきーてるし(笑)。
2004/12/12
X'mas 2004
ヒイラギも無事飾られ、ヨッシャぁクリスマスだーっ。クリスマスのイルミネーションて見ていると何故だか飽きないよね。クリスチャンでもないのにワクワクする。きっとクリスチャンじゃないからワクワクするのかも知れない。「くらラジ」もクリスマスアルバムをラインナップ、、、。クリスマスミュージックのアルバムは「お気に入り」が4〜50枚あって、昨年は50枚をノンストップでかけたが、今年は例によって、20枚程度を通常放送のライブラリーに散りばめた。たまに「おっクリスマスかぁ、、、」ってのが2004年流。
横浜時代はクリスマスイヴといったら「花火大会かクリスマスか」ってくらいゲロゲロに忙しいかった。予約席は時間制限をしてカップルをとっかえひっかえ、、、。普段は取らないテーブルチャージを頂いておきながら、内心は「何でわざわざ時間制限のあるようなところで外食?自分ちでオリジナルにヤレよ」だったが、今は真逆の状況。「何で家でさっさとシッポリなの?せめてウチ来て乾杯しなよ」
佐平治の蔵も3度目のクリスマスイヴを迎える。ここでは「花火大会かクリスマスか」ってくらいヒマな日になってしまっている。ところ変わればなんとやら、、、かなぁ?まあ「セイなる夜」には変わりない。
2004/12/13
誰もいない海
「ひと夏の思い出」を海・砂浜に重ね合わせるのは、普段海に縁のない都会人の感覚かも知れない。ましてや日本海の海はどうしても西海岸の底抜けに明るい「ビーチ」には違和感があり、夏の海水浴場ではサザンやチューブも含めて、ビーチボーイズを下敷きにしたような山下達郎も大滝詠一もどうしてか空しく響く。言うまでもなく加山雄三の世界でもけっしてない。まあ、湘南の海も「どうなの?」と思うが、都会人には「海」への憧れが強い。夏だ、海だ、サーフボードをクルマに乗っけて飛ばすぜハイウェイ、アロハにグラサン、夏の日の太陽は罪なヤツ、マブいギャルを引っかけて、ビッグウェーブ乗ってくゼっ、みたいな世界。悪いけど、裏日本の砂浜はそういうイメージから遠い気がする。都会からは3〜4時間もかかるし、飛ばすハイウェイも無い。ボク自身は、生まれた時から海がそばにあったからかも知れないが「誰もいない海」の方がしっくり来る気がする。
今はもう冬、誰もいない海、、、。と思ったら、たった1人で波を待っているサーファー発見。むしろその光景に違和感を感じないないのはどうしてだろう。人が異様にたくさんいる夏の海に不自然さを感じるのは、この海の自然のカタチに畏敬の念が強いからなのかも知れない。海は遊ぶところではなく「戦うところ」という香住人のDNAが作用しているのだろうか、、、。
2004/12/14
DAIKU
年末にベートーベンの第9交響曲を演奏するのは日本特有の習慣だ。普段薄給の楽団員にボーナスを出すために始まったとか、そのルーツには諸説あるようだが、最近は逆にそれにならって本場ヨーロッパでもよく演奏されるようだ。クラシックの音楽界の流れをこんな東洋の島国がサジェストしているのも面白い。日本の誇る指揮者・小澤征爾がヨーロッパの総本山とも言えるウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任したことを思えば、いまヨーロッパの古典音楽は才能ある「外人」たちが支えていると言っても過言ではない。
ベートーベンの「第九」はご存じの通り終楽章に合唱が登場して「歓喜の詩」を高らかに歌う。全国各地で「第九を歌う会」が盛んに開かれて、この時期は毎日どこかで皆さんオーケストラと競演されていることだろう。歌詞は実はベートーベンがシラーの「歓喜に寄す」という詞を自分でアレンジしたものだ。「世の中いろいろあるが、人類みな兄弟だーっ」みたいな内容だが、この曲はベートーベン最後の交響曲でこの曲を書いた時は当然全く耳が聴こえていない。ウィーンで初演された時、自分の曲の演奏も大喝采も彼の耳には届かない。その夜、彼はむちゃくちゃ不機嫌だったらしい、、、。
小澤征爾が主宰する音楽祭、長野・松本で毎年行われる「サイトウキネンフェスティバル」での「第九」を、例のクラシック専用チャンネルで見た。公募・オーデションで選ばれた大合唱団には中学生から障害者まで1300人。
2004/12/15
オーケストラがやってくる 1
「第9」の話の続きではないが、12月は大学の音楽サークルの定期演奏会が集中して開かれる時期だ。ボクは学生時代オーケストラに所属していたが、夏合宿から秋の練習を経て年末の演奏会に向かうのが定例。先日ひょんなことから母校のオーケストラのホームページを見つけた。ケンカ別れしたのでこんなOBには演奏会の案内すら来ないが、今はスゴいオケになっているらしい。当時は団員が少なくて、演奏会には他の大学から多数加勢してもらって何とかやっていたのが、今では年2回も定期演奏会を開いているという。いつも演奏会終了後はレセプションがあり、見たことも会ったこともないOBがたくさん来て、演奏した現役生はワケもわからずペコペコしてた。今でもそうなんだろうか。であれば憂うべき事だ。OBはカネは出してもクチは出さず目立たず応援すべし、だろう。
今はホームページの掲示板やメールで他団体への案内も団内の連絡もお金をかけずに出来るようだ。スマートだね。団の中に好きな女の子がいたらメールでこっそりアプローチ、、、かぁ。いいね、、、。団内の恋愛事情もかなりスマートになってるんだろうな、と不良OBはついついそんなことばかり気になってしまう。
そうだ、豊岡にオーケストラがやってくる。この話は次に、、、。
2004/12/16
オーケストラがやってくる 2
豊岡の市民会館はこの辺りでは唯一オーケストラが乗れるステージがあるホールだ。今年の初め、友人に頼まれワルシャワフィルの公演を豊岡で出来ないかと話を持ちかけたがダメだった。こういう地方では公演の予算は全てがチケットの売上で成り立つわけではない。ギャラが約1000万円。ホールのキャパが1000人。単純にはチケットを1万円で売ればペイできる、が、田舎でそんなもんに1万円も出す人はいない。2500円で800枚売るのがせいぜいとか、、、(情けな)。となると当然予算は足らない。税金から持ち出すなんて英断が下されるハズもない。で、この手のイベントをどう呼ぶかと言うと、国から「こんな企画どうですか、予算は半分補助しますよ」と勧められる助成金付きのイベントに「ウチやります」と手を挙げて引っ張って来る方式。しかし、そんな売り込み方までしてドサまわりするイベントは所詮二流。まあ、二、三千円で聴けるのは悲しいかな所詮その程度のモノということ。このホールが出来た当時、二期会のオペラや有名バレエ団、大阪フィル、劇団四季の演劇などよく来ていたが、近年は明らかにイベントの回数すらも少なく、内容も質も低い。
12/26、関西フィルがやってくる。ホールは例の台風で電力室が浸水し以後閉鎖中。その日は照明など最低限の電源を特別に別ルートで臨時供給する。でもエアコンまでは動かせないので携帯カイロを配り入場は無料。もともとこの日はここで「第九」の演奏会が予定されていた。実現不能になり苦肉の代替え公演ってか、、、。しかし今のご時世「タダ」のものなどあり得ない。復興支援の名目で「誰か」がお金を出していることは当然だ。しかし「タダ」と聞いて急にありがたくオーケストラを聴きに行く人は多いと思う。どうあれ支援されなきゃオーケストラは聴いてもらえないってこった。
2004/12/17
映像天国
店内の壁に投影している映像は約100インチ画面。まあ、音もない雰囲気作りのBGV。ソースは全てDVD。最近はソフトも安いし、何より場所を取らないのがいい。が、かなりの数のライブラリーとなりレンタル屋でも出来そうな勢いだ。
テレビと映像ソフトの普及で映画館に人が行かなくなって久しい。以前は3軒もあったというこの街の映画館は既に無い。テレビの前のお客と映画館のお客との決定的な違いは「怠惰さ」だと言われる。例えば、映画館では一応終わるまでイスに座ってまじめに眺める従順さが求められ、途中でトイレに立つ人もいるが、暗い中周りに迷惑にならぬよう遠慮がちに行く。がテレビの前のお客は、ホントに怠惰だ。トイレなと当たり前だし、○○しながら見る、し、気に入らなきゃリモコンでピッピッと飛ばすし、切る。テレビ番組などは何とかしてチャンネルを変えられないよう必死の演出が必要だが、映画もソフト化が進むと「ゴミ箱にすてられないような」努力がより必要になってくるだろうな。
最近は大画面テレビやウチの店のような液晶プロジェクターが普及してきた。ホームシアター。映画はやはり「暗いところ」で観るのが基本。別世界に入り込む「カタチ」の基本だ。
2004/12/18
「Edix」到着
カミさんの新車が納車された。ホンダ「エディックス」。半年前に発表された新車種。前後の座席に3人ずつ乗れるという新しい発想の「3×2」のミニバンだ。以前書いたように運転のしやすさとインパネ周りのデザイン、内装に「ビビビッ」と来たらしい。ボクは今日初めて運転したが、ホンダらしいテイストに溢れていて好印象だ。母親2人が乗りやすいクルマ、という狙いにも満点。カミさんが農作業のための荷物を運ぶのにも十分なラゲッジスペース。この手のクルマに各社チカラを入れてしのぎを削ってるのがよくわかる。
予定の時刻、担当の営業マンが「陸走車」で運んで来たのにはびっくりした。自走して来て下取り車に乗って帰るものと思っていたから。「わざわざ陸走車で?」と声をかけると「当たり前ですよっ」と怒られた。まじめないい人だ。何か嬉しいね。カミさんは花束もらって新車と記念撮影。これには1ヶ月点検の時「何か」仕掛けがあるらしい。楽しみだ。いつの日かこの人に「ボクのS2000」を颯爽と陸送して来てもらいたい。
最近、本当は当たり前のことなんだろうけど、こういう気遣いや丁寧な対応に会うとウソでも感激する。何事もぞんざいに扱われるコトにいかに慣らされているかってことだね。
2004/12/19
コレがなくっちゃ
「こだわり」をことさらにウリにする気はないが、料理にしてもカクテルなんかにしても「コレがなくっちゃはじまらない」っていうこだわりの材料がある。例えば「ベーコン」もその1つ。ピザやパスタに欠かせない重要な素材だ。例えば自慢のカルボナーラもベーコンが勝負だし、ベーコンが美味くなければはじまらないものばかりだ。ボク好みの最高のベーコンがこの「但馬の郷」のベーコン。出石町にある手作りハムのお店。お主人はドイツのコンテストで金メダルをとったマイスターらしい。そんなことはどうでもいい、、、いやいや、どうでもよくはないが、つまるところ納得のいく美味しさが必要なのだ。ベーコンは「脂肪を食え」というくらいだから、白い部分が多い方がいい。しかし豚の質やスモークの程度が低いと、下品なニオイが最悪だ。スーパーで売っている真空パックのぺらぺらベーコンがそれだ。焼いたときの油のシミだし方、焼き上がり、上品なスモーク臭、そして味、このベーコンはとにかく最高だ。
出石でたまたま見つけておみやげに買って帰ってズバリ気に入った。そして、ムリを言って定期的に代引き宅配便で送ってもらっている。コレがなくっちゃはじまらない。
2004/12/20
年忘れ2004
カレンダーではあと12日で新年。イマイチ実感の湧かぬ「年忘れ」。今年もメインディッシュは「トロしゃぶ」だーっ。素晴らしい大トロ。実に見事な霜降りをご覧あれ(笑、、今日はベーコンではありませんぞ)。これを引き立てるお酒はやはり日本酒。ハヤリは焼酎だけど、年に一度はしっかりじっくり日本酒。とくれば日本一のお酒「十四代」。それも2本!。「中取り純米・無濾過」と「本丸・秘伝玉返し」どちらも精米歩合55%という生酒。こんな贅沢な忘年会をやっているのは日本中でココだけだろう、なんて笑いながら、いやはや、うまいのなんのって、、、トロトロオォーっトロ、トロけますうぅ〜っ(失礼)。
既に言葉は沈黙、、、。一年間の労苦をすっかり忘れちまいマスター。


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