2004/12/21
借景
「借景」は日本の優れた造園手法の1つだ。遠くに見える山など景色を庭の一部として上手く取り入れる。
カミさんの店と母屋の新築にあたって設計士さんにいろいろな物件を案内してもらった。庭ではないが「借景」のスピリットに成功している美容院を見せてもらった。残念ながらお休みだったので中には入れなかったが実に壮大な借景だ。今度の場所は周りが立て込んでいてこんな風にはムリだが、そういうエッセンスが新鮮に思えて苦肉の「借景」くらいには挑戦したい。拝借したくても何かが邪魔だったり、見たくないものが目に飛び込むことも多い。一概には言えないが、自然との共存、共生に根ざし、周りとのバランスに配慮して街が創られて来たのなら何かしらの歴史的な「流れ」を感じることが出来る。しかし、この町にそんな「流れ」を感じる部分は微塵もない。ここには周りの景観に配慮して家を建てる人などいない。自分の敷地いっぱいいっぱいに、これでもかというくらいの自己顕示、自己主張の雨、嵐、、、。
この町の方ではない設計士さんは「周りに違和感のない意匠に配慮したい、、、」と言われる。彼の配慮は充分理解できる、が、「とけ込む」ベクトルより少しだけ、別の意味での自己主張やメッセージを込めた意匠に期待している。
2004/12/22
チキンライス
「チキンライス」はご存じのようにフジテレビの「HEY! HEY! HEY!」の企画で、ダウンタウンと槇原敬之が作ったクリスマスソング。まあ、クリスマスソングと言うよりダウンタウンの松っちゃんの子供の頃の思い出を彼一流のウィットで綴ったもの。いきなり「親孝行って、、、」と始まる歌詞を見てもクリスマスソングとは言い難い。友達が、クリスマスイブに小学校の終業式のあと、PTA主催で子供達に防犯対策の寸劇を披露するというので、BGMにこの曲を使いたいとダビングを頼まれた。ただ「最近流行ってるクリスマスの曲」ということでの選曲のようで、この歌詞の内容と劇の筋とは全く無関係。
でも、歌詞の内容を理解できる子供達がいたとしたら、きっと「この選曲はタダモノではない。やっぱ大人達はスゴい、、、」と思うだろうな、、、。んな子供、いるのかな?いないだろーな。んなワケないよな、、、。この曲は大人のための曲だもの、、、。
2004/12/23
雨は夜更け過ぎに、、、
寒波到来。ついに冬が来た。この写真はウチからかなり離れた峠のものだが、今シーズン初めて雪を目にした。いよいよ来たな、と言う感じ。雪を見るとイヤでも季節を感じざるを得ない。クルマのタイヤをスタッドレスに履き替えて、、と冬支度に加速度を増す街の光景がそれを表す。昨シーズンは「意地で」ノーマルタイヤを押し通した。つまり雪の時はクルマに乗らない、と決めただけだ。まあ、それで何とかなったが、、、。
山下達郎の唄ではないが「雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう、、、」って感じだ、、、。ホワイトクリスマス、ってことになったら、ただでさえ静かな「佐平治の蔵」の鬼門・クリスマスイブは名実ともにSilent Night、、、。
2004/12/24
Just Silent Night
雨は夜更け過ぎに雪へとは変わらなかったが、間違いなくこの冬一番冷え込んだ。驚くなかれ、この秋・冬通じて初めて店のエアコンの暖房を入れた。そんな寒いイヴの夜、「佐平治の蔵」は予想通り非常にサイレントな夜に、、、。お陰でスタッフ一同、今日買ったばかりの「ハリーポッターとアズカバンの囚人」をゆっくり堪能できた、というワケである。来年のイヴはいよいよ何か「企画モノ」を考えねばなるまいぞ。4年連続「沈黙」はやはり問題でござるよ。
ダイアナ・クラールの「ジングルベル」がシブ〜くも空しく響く、、、。
日が替わり、Happy Birthday Dear Jesus Christ !!
毎年、この聖なる夜に歳を重ねる女性がココに1人、、、。
皆様よいクリスマスをお過ごしあれ、、、。アーメン。
2004/12/25
メリクリ
メリクリ、アケオメ、、、季節のあいさつは今や「記号」と化している。
イヴが明けてクリスマス当日となり、店を閉めて、2階の自宅に戻ると予想通りカミさんは眠っている。最近はより一層ピクリともせず、熟スリープ状態だ。しかし今日ばかりはムリにでも起きてもらわねばなるまい。イエス・キリストと同じ日に生まれた彼女に「メリクリ」「タンオメ」しなければ、、、。ケーキは実は「クリケー」なんだけどローソク立てたら「バスケー」にもなるもんだ。ローソクの数で歳がバレてしまいそうだが、、まあよい、おめでとう。(ちなみに8歳ではありません) 結婚して毎日一緒にいると、既に「歯の浮くような」優しいトークやカッコのいいことは口走れなくなるもんだ。恋愛ドラマに出てくるような会話は、他人だからこそつけるテイのよいウソのアラシみたいなもんで、他人でなくなった気がした途端に距離感があやふやになり、滅茶苦茶テレくさくなる。だから言葉も本質をはなれ「記号化」し、一種のテレ隠しが必要になるのかも、、、。
まあ、日頃の数々の非礼無礼を、ケーキに花束も添え、お昼には特製チキンライスも作りまして、謹んでお詫びの気持ちをコメコメ申し上げソウロウ、、、。アーメン。
2004/12/26
有馬記念
人気薄の逃げ馬にまんまと逃げ切られて「あらら〜」と悔しい思いをしたことは多い。逆に、自分の本命馬が逃げ馬だとスタートからゴールまでハラハラドキドキで、スタートで出遅れたり落馬したりしないか気が気ではない。競馬の一年を締めくくるドリームレース「有馬記念」。競馬歴20数年、このレースには泣いたり笑ったり感動したり、幾多の思い出がある。
今年は「逃げ馬」を買ってみようと思う。「タップダンスシチー」。一昨年の有馬記念、14頭立ての13番人気の超穴馬であわや逃げ切るかと思わせての2着。それ以後もファンの半信半疑の思いを背に何度も逃げ切って見せて実力馬の地位を築く。この秋はフランスに遠征して、最高峰のレース「凱旋門賞」にも挑戦。結果は惨敗だったがチャレンジャーだね。帰国後の初レースとなるからか人気もなさそうだ。人気がないということは配当もおいしいということ。このウマと心中だ。あとは相手探し。予想としては簡単。
夢をつかめるかな、、、。人気のウマ達が後方で牽制しあって動けない間に、思いっきり逃げて逃げて逃げまくれーっ。
2004/12/27
色の無い街
有馬記念、ボクのタップダンスシチーは絶好のスタートからシブい逃げを演じた。が、ゴール手前で断然人気の本命馬にきっちり仕留められ2着。馬券は当たりはしたが大本命馬が相手では「夢」には遠い。まあ、よい。そうそう叶わぬのが夢、、、。
冬の海、日本海の街は色が無い。陽がまともに差し込むこともままならぬドンヨリ曇った空、その色を映した海、そして風、荒波、、、。そんな気候風土、風景は何百年と変わることなく、そこに人々は生きてきた。一つ年が終わりまた新しい一年が始まる。来年、町の名前が変わったりいろいろあるようだが、そんなことちっぽけな変化に過ぎないだろう。この、色の無い街に変わりはない。
でも自分の心のキャンバスには色彩感を忘れたくないもんだ。競馬の「勝負服」のような目映いばかりの色を心にまとい、颯爽とね、、、。風景に埋没したら終わりだ。タップダンスシチーにそれを教えてもらった感じ。
2004/12/28
一足お先に
今年も後4日。いよいよカウントダウンに入った。店頭に一足お先に「謹賀新年」。昨日キリンビールさんにもらった張り紙をそのまま流用。当たり障りのないこういうグッズはある意味助かる。2パターン用意してあって、「年始は 日より営業」バージョンと「無休」バージョン。佐平治の蔵の年末年始は特に休みもなく通常営業の予定。新年3日の月曜も臨時営業致します。と言うことで、当然ながら「無休」バージョン。防水のためにビニールで覆い、本日張り出した。もう謹賀新年かよ、、、と趣味じゃないが営業に関する告知は早い方がよい。年末年始の数日間、町の人口が激増する期間に休業する手はないし、お正月は実は家にいても退屈なだけだろうし、、、皆々様方、是非ともご来店の程、スミからスミまでズズスィ〜っと、ヨロシクお願い申し奉りマス。
2004/12/29
嫁入り
カミさんの新車が来て、前のクルマのスタッドレスが無用の物となっていた。下取りの査定にプラスになるどころか、逆に処理費用として一本につき2千円とられるというのはバカバカしい。オークションの達人としては売りに出さない手はない。Yahoo!オークション。やっぱ「写真が命」だよね。キレイに磨いて、4本の全景、アルミホイールのアップ、タイヤ表面「山」の超アップ、の3枚を掲載。年内に納品したいので期間は短いが3日間。とりあえず1万円スタートで、、、。いやいや、恐れ入谷の鬼子母神。思わぬ高値で売れました。カミさんも大喜び。コレだからオークションは病みつきだ。代金も早速振り込まれ、年末押し迫っての「嫁入り」と相成りました。
捨てるカミありゃ拾うカミあり、、、。新しいご主人のところに行っても、まだまだ働くんだゼぃ。
2004/12/30
うんちく
クリスマスリースのあとにすぐお正月飾りをつけるのも安直だ、と数日、間を空けた。 先日スーパーで買ったお飾り。「稲穂」と「鶴」のコンビネーションが気に入った。その中に「お正月飾り豆知識」なる物が入っていてしばし熟読。ふ〜む、、、。
まず、いつ飾るのか、、大晦日に飾るのはせわしなく、葬儀前夜の準備を連想させるので×。30日までに飾るのがよいとか。お飾りの稲わらは、稲作の国ならではで五穀豊穣を司る年神への捧げもの。そのほかにもおめでたいものをいっぱいあしらうのが○。「扇→末広がり」「橙→代々(ダイダイ)繁栄」「譲り葉→新しい葉が出てから古い葉が落ちる木・子孫繁栄」「串柿→柿は長寿の木。正式には串の両側に2個ずつ、中に6個刺す。"外はニコニコ、中ムツまじい"」「裏白→裏まで白い・潔白の象徴」「南天→難を転じる」「昆布→よろコブ。子生(コブ)子供が生まれる・子孫繁栄」「海老→腰が曲がるまで、、・不老長寿。音読みでカイロウ、は"偕老同穴"・夫婦の永遠の愛情をしめす」
いつも、都合のいいときだけ「神頼み」ばかりしているもんだから、こういう「うんちく」を吸収して「都合良く」反省?、、。正月なのに和尚が2人でオショウガツー、なんちゃって(失礼)。


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