2005/ 4/18
電信柱?
カミさんの実家の新築工事は、来週月曜日の「タテマエ」にむけて木材の「キザミ」が急ピッチで進んでいる。キザミとは、構造材を現場で加工するのではなく、事前に工場で組み立てやすいようにカットすること。そうして部品化すれば、現場で短期間で組み上げやすい。木材のチェックを兼ねて材木屋さんと大工さんの工場に行った。何と言っても目を惹いたのは6本の丸柱。素材は杉の無垢。むき出しになる部分なので、こんなごつい柱が立った室内を想像してみるが、イメージが湧かない部分も多い。黒く塗ったらまるで昔の電信柱だ。まあ、塗装はせずそのままだが、木がむき出しで吹き抜けになるリビングは、さぞ壮観だろうと思う。最近は土壁を塗る家も少ないので、ボードやクロスで覆い尽くされて柱部分が隠れてしまうお宅も多いようだが、壁をつけて、梁や柱がむき出しにするのがカミさんの長年の憧れらしい。でも、見える部分が多いということは、大工さんは神経つかって大変だ。いやいや、ウデの見せ所と言うべきか、、、。
2005/ 4/19
藁婚式
結婚1年目の「紙婚式」から75年目の「ダイヤモンド婚式」まで、それぞれの年月にちなんだ品物を贈りあう習慣はもともと欧米のものだとか。25年の「銀」50年の「金」が有名だが、1年目から15年目までは毎年、それ以降は5年ごとに60年まできちんと名称がある。ちなみに10年目は「錫(スズ)婚式」で、「スイートテンダイヤ」とか言って、さも「ダイヤモンドを贈らない男はダメ」みたいな風潮を作り出したのは宝石屋の商魂に過ぎない。さらに11年目は「鋼鉄婚式」。ダイヤへの道程は厳しいんだ(笑)。
2年目は「藁(ワラ)婚式」。ワラかよ〜、って感じ。そのココロは「質素倹約を意味し、贅沢を戒める」とか。贈り物の例は、木綿のハンカチとかコットンのテーブルクロス、、、。所詮「ワラ」だもんなぁ。2年前の今日、結婚式当日、受付に飾ったウェルカムボードは、今部屋に「裏」を向けて立てかけてある。久しぶりに表を向けてみた。貼り付けた写真は剥がれ落ちてグチャグチャ状態、、、。久しぶりにカミさんの中学時代の写真を見て、あの時の、、、が、カミさんだぜ、、、としばし思いに耽る。彼女は「もう2年かぁ、、、。」と言ったが、ボクは「まだ2年かぁ、、、」の感じ。思えば、こちらに戻ってそろそろ丸3年。それ以前の自分が、3年という時間以上に、もっともっと遠い気がするのは何故だろう。
2005/ 4/20
Natifへの道 4
天候にも恵まれ、母屋の基礎工事が完了した。型枠が取られ、回りに土も入り、スッキリ。しかし、この下にはごついコンクリートの固まりがガッチリと座っているのかと思うと、妙に優越感が込み上げるのはヘンだろうか、、、。おぼろげながらこの上に、先日見てきた木材が構築される様も浮かんでくる。現実のカタチとなって目の前に現れるのも、もう間もなくだ。来週の今頃はもう既に向こう側の家は見通せなくなっているはずだ。思えば、以前に建っていた母家を取り壊してから10ヶ月、そして奥の建物がなくなってから8ヶ月も過ぎた。新たな街の景観のヒトコマがようやく造られようとしている。母屋の棟が上がり、そして、いよいよ「Natif」の基礎工事が始まる。しかし、まだまだ序章に過ぎない。
2005/ 4/21
アクセスログ解析
我がドメイン「inmylife.jp」を管理しているサーバーには、様々な無料機能がついているが、実はあまり良く知らなくて殆ど利用していない。メールアドレスが200個作れるとか、サーバーの容量の割り当てが1ギガだとか、掲示板とかでCGIを使っているくらいしか知識がない。今日、初めて「Webアクセスログ解析」なる機能を知って、早速この日記のページを登録してみた。日々カウンターは少しずつ進んでいるし、最近「日記読んでますよ」と思わぬ人から声をかけられたりすることが多いので、アクセスして頂いているんだな、とようやく自覚して来たところだ。1日どのくらいのアクセスをして頂けているのか、だけでなく、時間帯とか、日ごと週ごと月ごとで集計が出る。相手のOSやそのバージョン、ブラウザの種類、スクリーン設定解像度までも集計される。通販ページを運営しているユーザーには有効だが、ボクなんかにはだだの興味本位の解析でしかない。
でも、ズルいもんで、数字が増えると悪い気はせず「よしよし」と妙なチカラが入るのは、スケベエの証拠だな。お粗末っ!、、、。
2005/ 4/22
スーパー銭湯
こんな田舎町でも既に街からは「銭湯」が消えて久しい。ボク自身は、京都で1年、東京では10年間、銭湯にお世話になった。特に東京での風呂無し生活は思い出が多い。地元の銭湯は23時までで、バイトを終わってからすっ飛んで行って、番台のオバちゃんに「アンタが来るまで待ってたよ」とよく言われた。時間が遅くなった時は、風呂付きの部屋に済んでいる後輩宅に迷惑承知で押しかけた。横浜に移ってからは、夢の「風呂付き」マンションで、銭湯と縁がなくなったが、ゆったりとくつろげるあの感じが懐かしい。
「子供はまず銭湯で世の中を知る」と誰かが書いていた。お年寄りから若い人まで、大人に囲まれて、身体の洗い方はもちろん、礼儀やマナーも学ぶ。自分と大人の身体の「部分的な大きな違い」などもそこで知る。これは実に重要な体験だ。今の子供たちに社会性が欠如しているのは、こんなことも影響しているのかも知れない。銭湯は消えたが、温泉ブームもあり、近隣の町には必ず「スーパー銭湯」というか「クアハウス」というか、がある。我が旧香住町には「矢田川温泉」旧美方町は「おじろん」旧村岡町には「村岡温泉」と「ハチ北温泉」がある。合併で同じ町になって、ハチ北温泉のチラシが新聞の折り込みに入っていた。町民は大人300円、、、。同じ町に4軒もの「温泉施設」。今後やっていけるのか心配になるが、がんばって欲しいよなぁ。
ちなみに、現在東京の銭湯料金は大人400円(!)。
2005/ 4/23
るるぶじゃぱん100 5月号
4月21日に発売になった「るるぶじゃぱん100(関西)」5月号にウチの店が載っている。こんな田舎の店が取材を受けるのは珍しい。実は昨年「るるぶ」の北近畿エリア版で一度紹介して頂いていたので、またご指名を賜ったというワケだ。都会の店なら、こういう雑誌を片手に店にやって来て、恥ずかしげもなく堂々とページを開いて見せて、記事に載ったままのメニューを注文する人たちもいるぐらいだが、ここではさすがにそんなことはないだろう。昨年の「るるぶ」だって目立った効果は実感していない。でも、GW直前号に載せて頂くのは店としては光栄だ。観光客の皆さんには、旅館や民宿でこちらならではのご馳走を味わって頂いて、温泉にもゆっくり入って頂いて、時間があったらフラリと来て下さい、という感じ。一泊だとなかなかアレもコレもというわけにはいかないもんね。
それにしても、モデルさんの向こうに見えるのは「誰?」って感じだよねぇ、、、。ヤバいだろー、このおでこ。西村雅彦かソムリエの田崎さんかって感じ、、、。いや、バカ殿のズラかぁ?。「本当に」教えたくない、、、だよな。
2005/ 4/24
わが輩はネコ、、、
先日から、ウチの店のまわりをネコがうろうろしていて、コイツがまたネコらしからぬ「ヒトなつっこさ」で可愛くて仕方ない。こんなに従順で、ヒトを恐れず無防備なネコ見たことない。ウチの実家のPipiなどとえらい違いだ。ちょっと呼ぶだけで駆け寄って来るし、常に後をついてきて、人の足下ですぐうずくまる。数日置きに現れては、我々をメロメロにしてくれる。でも待てよ、こんなヒトを怖がらないなんて何処かの飼い猫に違いない。昼間見かけて、近所の子供に「あれは何処のネコ?」と尋ねたら、やっぱり他人様の飼い猫で、正直ガッカリ(笑)。
今夜も登場。差し出したミルクをさっさと平らげ、パンの耳をむしゃむしゃ、、、。挙げ句の果てに部屋に上がり込み、スヤスヤ、、、。ボクが店を閉めて部屋に帰ったらカミさんと並んでクークー熟スリープでビックリ。「おいおい、他人んちのネコだぜ、、、」ドアの外に無理矢理出しても、ターッと戻ってくる、そんなお前は何者なんだ、、、。名前はまだない、、、いや、他人様の飼い猫に名前など付けられるものか、、、。
人間様のヘンな気遣いをヨソに、身体を長〜く伸ばして、のんきに寝てるお前は、やっぱりネコなのか、、、。
2005/ 4/25(1)
Natifへの道 5
本日、住居部分の棟上げだ。昨日は日曜返上で大工さんが入念に下準備。お天気が心配だったが大丈夫、雨は降らない。朝から、エセ現場監督よろしく、時々刻々と木材が組み上げられていく様を見つめる。例の「電信柱」も立った。むき出しになる無垢材もハマった。一つ一つクレーンで上空から運ばれる材料が、部分部分にはめ込まれる度に感嘆のため息が出る。この工程が木工事の要。家が建っていくプロセスはいろいろな節目や山場があるが、まさしくここが山場の中の山場だろう。大工さんもクレーンを操縦する人も関わるすべての人の真剣勝負。
午後4時を過ぎたが「屋根は付くのか」、、、。5時半からの「上棟式」そして「餅まき」に間に合うのか、、、。ハラハラドキドキ。5時20分、「コレで最後っ」と声がかかり、一番高い位置の太い無垢の梁がクレーンで運ばれ、組み上がる。屋根仕舞いまでは届かなかったが、カタチにはなった。
2005/ 4/25(2)
Natifへの道 5.5
組み上がったばかりの2階部分に上がると、臨時に張られたコンパネの特設ステージには「餅まき」の準備がなされていた。相撲の土俵と同じく「女人禁制」とか、、、。施主の代表として礼服に着替えて登場。お札に拝礼して簡単な式を終え、いよいよ「餅」。まず東西南北四隅に「すみ餅」を投げる。予告もせず、あっさり落としたら「なんだぁ〜」と既にブーイングを喰らう。そして、紅白の餅をそれぞれ一個ずつ袋詰めした物と、お菓子の袋詰めを一気に蒔くのだが「おーいこっちこっち」「もっとようけほおれぇや」怒号と歓声入り交じる中に、大量に用意した「餅」「お菓子」を投げ込んで行く。そして、ついにクライマックスの「親餅」。中にお金が入った「縁起物」だ。ケガをしないように、トラブルにならないように、と配慮を込めてまず一個目。そして2個目。何人かの手をかすめて、最終的には誰の手に渡ったのやら、、、。無事終了。

お集まり頂いた皆様、たくさん拾って頂けましたか?
そして、数多くご厚志を賜り、恐縮至極。本当にありがとうございました。この場を借りて篤くお礼申し上げます。


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