2005/ 4/26
Natifへの道 6
間に合わなかった「屋根仕舞い」が順調に進む。朝の大雨にはビックリしたが、すぐに上がり見事な青空が広がった。数日好天が続くと聞いてひと安心。この調子だと、明日には瓦も上がりそうだ。現場は、コンクリートの匂いから、一気に木のいい香りに包まれた。もちろん国産の木材だけではなく、米マツなど輸入材が多いが、100年以上立派に建っていて欲しい。これから土壁が塗られ、日本古来の木と土の家を目指す。木材が乾燥して縮んだり、ひび割れたり、いろいろな経年変化と上手く付き合うことも必要だし、それを楽しむ気持を持つことこそが、この家のテーマだと思う。自分が住むわけではないけれど、あの時、大工さんが「カケヤ」(大きな木槌)で叩いて組んだ木たちが、見えるところ見えないところ関わらず、キッチリ「元気で」いてくれる、、、そんな思いをもってこれからずーっと接するのが嬉しくて仕方ない。
2005/ 4/27
スタッフ募集
「佐平治の蔵」を開店するにあたって一番の気がかりはスタッフの心配だった。都会だったら「フロムA」とかにオープニングスタッフ募集を載せれば何とかなるのだが、この田舎では、若い人も少ないし大学生は皆無だし、そもそも「フロムA」など無いし、厳しい問題だと思っていた。しかし、幸いにもいいスタッフに恵まれて何とかここまでやって来れた。しかし、小さい店だから少数精鋭には違いなく、1人でも欠けたらガタガタになる怖さは常にある。いよいよついに新規スタッフ大募集せねばならない状況だ。ある意味原点に戻ったと言っていい。
横浜時代は、立地がオフィス街だったこともあり常に求人誌のお世話になっていた。その都度かなりの費用がかかるが、それしか方法はなかった。採用しては辞めて行き、ある時は数日でこちらからご遠慮願ったり、、、そんな繰り返しを経て旧知の仲間と出会った。店が成長するには同じようなプロセスが不可避なのかも知れない。まだまだ五里霧中の「佐平治の蔵」か、、、。しかし「プロ意識」に通じる人間を育てたい気持ちは、昔も今も変わらない。仕事とは、どんな仕事でも、大切なのはその人の「プロ意識」だと思うから、、、。例え学生アルバイトであろうとパートのおばちゃんであろうと、そんなことお客さんは知ったこっちゃないでしょ、だからプロに妥協は無いんです。
2005/ 4/28
It's hot today
「今日は暑いね」と言いながら、クルマにクーラーをかけた。いよいよカミさんの「お店」の方が着工したもんで、材木の材料検査のため日高町の製材所までのドライブ。そりゃあ暑いワケだ、我が町内の道路温度表示計は信じがたいこの表示。後で聞けば「香美町全国2位」の暑さでテレビのニュースでも報道されたとか、、、。雨が降るって言っちゃあ雨ばかり、晴れるって言っちゃあこのザマで、お天道様もウラ日本には気まぐれが過ぎるゼぃ。
さあ、世の中はGW突入。お天気はそりゃあいいに越したこたぁない。長い人は10連休とか、、、。10日も休んだら、会社行きたく無くなるだろーな、きっと。しかし、まとまった時間が無いと出来ぬこともあるので、チャンスはチャンス。何かをゲットして下さい。
皆様よい休日を、、、。
2005/ 4/29
ついに登場、Mac mini
2/12の日記で紹介したはいいが、ずーっとお蔵入りの新型パソコン「Mac mini」がようやく登場し、開店以来活躍してくれた「iMac」と交代するに至った。購入から2ヶ月以上も未開封だったのは、専用の内蔵無線LANカードの対応部品の遅れからだが、アップル社というのは時としてこういう「見切り発車」というか「イジワル」をするのがタマにキズだ。折しも新しいOS「MacOS X Tiger」の発売日と重なり、リペアから戻ったMacminiに早速、新OSを入れて始動。マウスもキーボードもアップル純正のワイヤレスタイプに変えて、カウンター端のパソコンエリアがスッキリとリニューアル。お越しになった際、どうか触って見て欲しい。
ウィンドウズが98からXPになったように、マックのOSも「9」から「X」になって久しい。マイナーチェンジ、アップグレードを繰り返し今回はバージョン10.4。4代目の、その名は「Tiger」。でも、イマイチOS Xにはまだ馴染めないところがあって、これを書いているのもまだ「9.2」のマックだ。今回のバージョンはなんだか以前より「サクサク」動く感じがして、かなり完成度が上がったかも、、、。
「佐平治の蔵」もアップグレードの時期。徐々に移行して行こう、ってシャレかよ、、、。
2005/ 4/30
Natifへの道 7
住居の建築工事は、屋根瓦が上がった。よく見るとわかるが、瓦の色がマダラなのは、焼きムラではない。実は3色の瓦をランダムに混ぜて葺いてもらっている。日本三大瓦の一つ「石州瓦」。釉薬をかけて高温で焼き上げるのが特徴とか。そんな古来の石州瓦の風情を出すのが狙い。石州とは現在の島根県西部地方。独特の釉薬を使うことであの「赤瓦」が生まれる。赤瓦の家並みは、古来、山陰地方のアイデンティティでもある。近くで見ると、微妙な焼きムラが、モザイクのように見えるのがいい。でも現代では、技術が進歩して焼きムラなどほとんど出ないので、故意に同系色を数種類混ぜてその風合いを表現してみた、というワケだ。でも、殆ど周りから見えなくなってしまう大屋根は、知る人ぞ知る「小細工」だね。まあ、見えないところでも「こだわる」ことに、住む人の満足の原点がある。
店舗の方は、また違う瓦を、、、。見てのお楽しみ。
4月も終わり、甍の波と雲の波間に、橘薫り鯉のぼる5月へ、、、。
2005/ 5/ 1
入りびたり
すっかり「夜」は入りびたり状態になってしまった「借りてきたネコ」だが、借りてきたどころか、常にこのアリサマでホント、ネコを越えている。外は雨で、放り出すワケにも行かず、ボクの寝床もすっかりこの通り占領して、コイツはネコであることも忘れ、寝返りを打つ様がマジで「人間」のようで、時々「ハッ」とする自分が怖くなる。レディなんだぜ、お前。そんな無防備に肢体をさらしてぇ、いいのかよぉ、、、とヘンな親心、、、?。ちょっとボッテリしたお腹に「おいおい、まさか、白のブタネコにやられちまったのか?」と、親心はすでに常軌を逸してきた。実家のPipiは食べ物の好みがうるさくて、ヤツの好みに合わない「不要な」キャットフードを入手。コイツは脇目もふらず「こんなウマいもん、食べたことない」とばかりむしゃぶりつく姿を見ながら、癒されている自分いる。
2005/ 5/ 2
がんばれ田尾部長!
あのJRの脱線事故の後、被害者や遺族に対する対応の酷さが伝えられ、「儲け優先主義」の企業体質が露わになった。そりゃ企業なんだから「稼ぐ」を目標にすることは当然だ。しかし「どのように」稼ぐかが、その企業の理念、戦略、哲学、で、社長の才量が問われるところだと思う。数字、数字で、数字の帳尻を合わすことが企業の理念と化し、社長は部長に、部長は課長に、課長は係長に、係長はその部下に「出世」をエサにして「結果」を強要する。結果が出なかったら人事異動が待っている。今の日本はそんな構図の渦に居る。
「楽天イーグルス」の低迷に、オーナーが現場介入しようとしている。「結果」を求め、結果が出なかったら、即座に人事異動、、、。いかにも辣腕青年実業家、まあ、それでここまでのし上がって来た人なんだろう、と思うが、野球チームのオーナーとしては「ちょっとガッカリ」させられる。ナベツネと何ら変わりがない。三木谷社長vs田尾部長、の社内抗争などファンの誰も見たくもない。勝ち数や順位だけが「結果」ではないことをファンはよく知っている。でなけりゃ「12球団」にこだわって「楽天イーグルス」が誕生したのは何故だ、と思う。いきなりの蛇行運転でファンを脱線させないでもらいたいね。とにかく、がんばれ田尾さん。
2005/ 5/ 3
Natifへの道 8
GWも真っ直中。絶好の行楽日和。工事も数日はお休み。一時休戦、、、現場監督のAクンもたまには休まなきゃね。店舗の基礎土台を打って、配管の仕込みが成された。この辺がシャンプー台、ここがトイレ、ここが階段、と空間に店のイメージが徐々に湧いてくる。何せ、道路からすぐの現場は、工事用車両や重機を停めるのも大変だ。今後どう展開していくのか心配でもあるが、興味も津々。Aクンの采配に期待したい。何度かこういう工事を見て、要はやはり現場監督の才量だと痛感する。タイミングよく各業者を動かし、出来を厳しくチェックし次の段取りを組む。監督が「まあコレでいいや」と緩んだところを見せると、仕事はずさんになるし、職人さんにナメられ、職人ペースになってしまう。職人ペースになると、全体を俯瞰するチカラが弱くなる。時には気難しい職人さんを、アメムチでコントロールし、最高の仕事をさせなければならない。昨日の話の続きではないが、現場には現場にしかわからない微妙な関係もあり、それに無神経に立ち入ると、まとまるものもブチ壊しになることもあるだろう。大勢の人間が関わって何かを造る、という世界はどれも同じ。オーケストラの指揮者しかり、野球の監督しかり、映画監督しかり、、、。Aクン、しっかりぃ〜っ!!
2005/ 5/ 4
アウトドア
せっかくの連休。昨年新しく作ったアマチュア無線のクラブ「北兵庫ゆうすげハムクラブ」のメンバーでアウトドアに。先日の花見で「お気に入り」の今子浦の場所。お天気も最高、久しぶりに顔を揃えるメンバーも多く、朝からワンダフルタイム。アンテナを張って、無線機を設置、データ入力用のノートパソコンをスタンバイ。発電機のエンジンをスタートして「移動無線局」開局。皆さんベテラン中のベテラン、ムダな動きは一切ない。素晴らしいね。交信する人、ビール飲む人、肉を焼く人、昼寝する人、、、。日頃の諸々を忘れて、の〜んびり、ゆ〜ったりした時間を共有しました。
国内国外のアマチュア無線家約110局と交信成功。「ミカタ郡カミ町」をイヤと言うほどPR、、、。相手局からは「ああ、城崎町がカミ町になったんですね」「カスミ町が美方郡になったんですね」云々、、、いやいや違うんだけどなぁ、、、。「城崎町は豊岡市になって城崎郡は消滅して、城崎郡香住町は美方郡香美町になって、、、」そんな説明、普通の人は一度では理解が出来ないよね。いちいち説明するのも大変なので「新しい町のデータはカード(交信証)に明記しておきます」。余部鉄橋の写真をあしらった我がクラブ特製カードが各局の手元に届く時「ああ、この町、名前変わったんだ」ぐらいは伝わるだろう。
それにしてもこの場所は最高!。
2005/ 5/ 5
夏のニオイ
新緑に風薫る季節、と言えばまさに今だろう。この時季の匂いが好きだ。新緑から薫る独特の植物臭と、陽があたってすこし焦げ臭さが混ざり、春というより夏を感じさせる空気、、、。ボクの中では「夏のニオイ」だ。春直前の沈丁花の香り、秋のキンモクセイ、冬は灯油の燃える匂い、、、自分の中で確認する、季節のニオイの一つ(笑)。
香住谷(カスンダニ)からミノフに向かった。ミノフ高原には高校時代キャンプに来たことがある。テントを張ったグランド、キャンプファイヤーをやった駐車場、流しそうめんを食べたロッジ(?)は、今は寂れて「つわものどもが夢の後」の閉鎖状態。この町はそういう所がやたら多いね。ワラビ採りに来たのはいいけれど、この連休で「乱獲」されたのか収穫ゼロ。山道から一個所だけチラリと三田浜が望める場所から海を見る。見慣れた海も、ここからだと「ハッ」と感動。
今日の収穫はこのショット。


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