2005/ 5/ 6
記憶
ボクのパソコン事始めは18年ほど前のNEC98。3.5インチのフロッピードライブ、MS−DOS。当時やっとハードディスクが出現し、100MBで10万円くらいしていた。ハードディスクが載っけられて、何種類ものソフトが、アイコンをクリックするだけで立ち上がる、、、なんてのは夢のまた夢で、まだ、ウィンドウズもなければ、マックはバカ高で手も出せなかった。そんな話はまるで太古の話、、、。やがて、1GBのハードディスク出現に驚き、清水の舞台から飛び降りる気持ちでパソコンの128Mメモリーを買った時代も、つい最近の気がするが、既に隔世の感がある。
時はハイスピードで流れ、インターネットは一気に生活の一部となり、人々のライフスタイルさえも変えてしまった。今やパソコンは、冷蔵庫や洗濯機レベルの家電。フロッピーディスクもカセットテープもMDさえも、既に姿を消して行く。何もかもデータ化される時代の要は、大容量の記憶メディア。驚くほど「小さく」「早く」しかも「安い」。
機械の記憶だけが確かで、人間の記憶は遠く及ばない時代になったらしい。機械が記憶をなくしたら人間は生きていけないらしいぜ。ホントかよ。
でも、この「流れ」についていけていない人、多いと思うよ。
2005/ 5/ 7
Natifへの道 9
取りあえず休みが明け、工事が再始動。余裕の無い、待ったなしの工期に現場には緊張感が漂う。店舗は基礎工事のヤマ場。午前中に鉄筋の配筋を終えて、午後からコンクリートの打設、とタイトなスケジュール。先日も書いたが、前の道路からは、全くと言っていいほどスペースが無いため、コンクリートミキサー車と、そのコンクリートをホースで直接供給するためのポンプ車を横付けするのも大変だ。端で見ているボクは何も出来ず、職人さんのムダの無い動きと手際よく進む工事の流れに、惚れ惚れするだけだ。
まだ建設途中ではあるけれど、今回見ていて、どういうワケだかボクは、基礎工事の「この」工程に一番惹かれる。何故だかはわからない。長い年月、相当な重量の物を支え続けるその「仕事量」のワリには、その工程が余りにも短期間であり、それを実現可能にする「コンクリート」というシロモノの偉大さを思うからだろうか、、、。高度経済成長の主役は「コンクリート」だったもんなぁ、、、。
2005/ 5/ 8
ふるさと 001
この町に住む人たちにとって「ふるさと」の風景は、きっと無意識の中にインプットされて、改めて驚いたり、新しい発見に心躍らせることは少ない。でも、まとまった時間この町から離れた者には、以前との変化にガッカリすることも多いし、逆に「こんなところがあったのか」と経験不足からの再発見も多い。
由良橋から矢田川を下流方向に眺めるこの風景がいい。「リバーランススルーイット」という映画に登場する川の風景がとても美しいが、どことなく通じる。通じるからいいと言っているのではない。周りにごちゃごちゃした人工物がなく、それでいてゆったりと流れる、言うなれば川の原風景には、最近なかなかお目にかかれないからだ。ここも短い区間ではあるが、貴重な原風景の一つで、切り取ってインプットするだけでも最高だ。カヌー好きの横浜の友達が見たら、すぐにでも飛んで来たいだろう。
この川は、さらにちょっと下って日本海にそそぐ。
2005/ 5/ 9
母の日
1日遅れの母の日、ということで2人の母をつれて夕食。昨年末に新築改装された地元の民宿へ、、、。。通りから俄然人目を惹く、ど迫力の古民家風の構えに、我々夫婦は「行きたいっ」とウズウズしていて、評判の良さが伝わるにつけ、伺うチャンスを狙っていた。カニのシーズンも終わり、食事だけでご迷惑にならないように、と都合良く「母の日」をダシに使ったというワケだ。
エントランスの吹き抜け、全館に漂う木の香りに「つかみ」は充分。食事を後回しにして、館内をつぶさに案内してもらった。それぞれテーストの違う客室が7室だけ。細かなところに、長年の思いや工夫がキラリと輝く。出来たばかりだが、きっと10年後20年後には、もっともっと味わいを増すことは間違いない。そんな深〜い空気が演出されていた。こういう楽しい空間を見るにつけ「宿屋」をやってみたいなぁ、と思ってしまう。
新鮮な地元素材がふんだんに盛り込まれたお料理も大満足で、ついでにお風呂にも入って、すっかり「小旅行」気分。母2人も「きっと」満足してくれたハズ!?
2005/ 5/10
村の運動会
新町になり初めての町長選挙、町会議員選挙が公示された。町長は無投票、議員は今回だけ選挙区制で、旧香住町は定数11に対して12名立った。新人の立候補はない。とにかく田舎の人は政治好きだ。いや政治というより「選挙好き」といった方が正しいかも知れない。政治好きならば、この町の行く末はきっと確かだが、現実は怪しい。選挙だけには熱くなって、担いだら担ぎっぱなしで、その後自分の担いだ人の仕事ぶりを注視したのか?当初この町長は浜坂、温泉を加えての5町合併で「市」を目指したはずだ。しかし最後まで「新庁舎建設」を押しつけ、挙げ句破綻した。普通なら責任を取るべきだ。どうしても新庁舎を建てたいらしいこの人は、恥も知らず今度は3町合併に方針転換した。そして合併実現を誇らしげに語る。町議会は、住民に合併の是非を問う「住民投票実施」を否決、そして合併協議に町議会が一切口出せない道をも選択、可決した。自分の選んだ人が、この合併に対して何をやったのかよく考えるべきだ。香住の町議会で議員が一般質問する時、その問答は2回まで、という決まりがあるのをご存知か?「町長のお考えを聞きたい」「鋭意努力します」「もっと具体的に、、、」「がんぱります」で終わりということだ。ある議員に「こんな合併ダメでしょう?」と訊いた時「ボクもホントは反対なんだけど、少数派にはなりたくないから」。じゃあ、合併賛成が少数だったら反対にまわるのか、、、呆れた風見鶏野郎だ。これでは町長の独善が横行するはずだ。町会議員の選挙を「村の運動会」と言った人がいたとか、、、。「選挙好き」「運動会好き」、、、たしかに同じ、ウマイね。
さあ、20億も使って、夢も希望も何の生産性もない庁舎が出来るぞぉ。財政が苦しいといいながら、一部の人たちを優遇するやり方はどうしても許せない。やはり「町長」に立つべきだった、、、(笑)。
2005/ 5/11
オレはオスだぜ
コイツはついにウチで「みー」と呼ばれ始めた。完全に本宅には戻っていないようだ。昼間は近くの畑周辺でウロウロしており、夕方は子供たちにおもちゃにされ、陽が暮れるとウチの店の前を行ったり来たりして、ボクがたまに外に出ると、突進してネコキックをくらわせて来る。店に入って来たがるのを「ダメ」と拒むと、いじけた表情でゴロゴロ地べたをのたうち回る。あっちこっち元気いっぱいに走り回りながら、ウチのカミさんの帰りを待っているようだ。呼ぶとどこからでもすっ飛んで来るお前はまったく可愛いヤツだぜ。
近所の子供たちからの情報を整理すると、メスで出産経験アリとのことだが、先日身繕いをしている際に、ちっちゃいながらも「男性」の証を剥き出しにしているのを確認。おいおい、オスじゃんかよー。まったくアテにならない情報だ。子供たちは正しい知識を身につけるべし、だ。モノの大きさや○んタマの大きさから推測するに、生後半年以内と見た。
「みー」よ、お前がオトコと判れば容赦はしないぜ、ひっひっひっ。
2005/ 5/12
Natifへの道 10
雨が降ったりやんだりの不安定な天候の中、Natifの店舗が棟上げした。ここ数日の天気予報では今日だけ雨マークで、余計な時だけ予報がキッチリ的中する。安全第一、、、無事終えてひと安心といったところ。
今日のハイライトは「螺旋階段」の取り付け。構造材を組み上げていくプロセスで、上手く設置をしておかないと後で入れるというのは不可能だ。例により奥側から木材を組み始め、途中で搬入、設置する。螺旋階段と言うのは結構設計が厄介なシロモノで、2階までの高さ、全体の直径、ステップの高さなどにより、段数、それによる角度の割り出し、昇降のしやすさ、上がるときに踏み板で頭を打たないなどをチェック。そして、ステップの固定方法、手すりと手すりを支える手すり子の入れ方、階段自体の固定方法が「揺れ」や「ブレ」に影響する。お客さんが頻繁に上り下りすることはなく、半分「飾り」の階段ではあるが、機能とデザインのせめぎ合いを経てすったもんだした末、ようやく出来上がった物だけに現物を見た時の感動がひとしおだった。
1日で一気に「Natif」が見えてきた。奥の母屋の迫力に増して道路側の店舗の存在感はまさに「壮観」。
2005/ 5/13
Natifへの道 11
元々「歩道敷設」のための「立ち退き」に端を発した今回の新生Natifへの道だが、具体的なプランニングを始めて1年、「やっと」店が「カタチ」として見えて来た。登山で言えば、あとは山頂を目指すのみで、周到にアタックするための準備に入った、と言うべきか。利用して頂くお客様には「出来上がってのお楽しみ」要素満載だ。驚いて頂く部分あり、ワクワクを感じて頂ける部分あり、何よりも今まで以上にくつろいで頂ける空間でなければ意味はない。美容の実務的なことはウチのカミさんの努力に賭けるしかないが、今までの経験上で「こうあるべし」という機能を備えるべし、と何度も忠告している。飲食店などでも冷蔵庫、製氷器、調理台などの配置が肝心要なのに、自分の店でありながら「使いづらい」と不満をいう人が案外多くて呆れる。自分の理想とするカタチを常にイメージし、デザインとのせめぎ合いで「譲れる」部分と「譲れぬ」部分のバランス感覚が最も重要だが、それは当人にしか判らない。当人の能力とセンスがすべてだと言うこと。自分の家、自分の店なのに、いつまで経っても設計士やデザイナーのせいにする人が多いのも、施主に確固たるイメージが湧いていないからに過ぎない。それは、本末転倒。施主もプロと渡り合えるだけの「知識」を身につけるべきと思う。専門用語や業界用語もイチから勉強すべし、だ。
2005/ 5/14
Natifへの道 12
3日連チャンになるが、この3日、目まぐるしいテンポで店舗が姿を主張し始めた。母屋のほうの屋根瓦の話をした時にも触れたが、普通、他人んちの屋根など気にはしない。しかし、黒一色の中で、ちょっと風変わりな色合いは人目を惹く。個性の「主張」とまでは行かないまでも「表現」ぐらいしたいものだ。さらに「店舗」の方は「らしく」ありたい。大通りに面した部分だけに大いに「主張」したい。もちろんイヤミにならぬ主張であり「らしい」ものでなければならないだろう。母屋の屋根より、もうちょっとひとひねり加えて、石州の洋瓦が葺かれた。多分来週には早速に壁が付き、もっと、店らしい姿により近づくだろうが「屋根の主張」がどの程度のものか、まず気になった。イメージ通り、と言い切ったら手前ミソだが、いいんじゃない。
例の選挙は本日最終日で「最後のお願い」の嵐、、、。あのなりふり構わぬ悪趣味な主張と比べるのも何だが、主張というのは、事ほど作様にスマートさが要求される。
2005/ 5/15
静と動
「みー」はホントにヘンなヤツだ。ヤツの生活は、ほとんとが「昼寝」。寝るとなると、以前アップした写真の状態で、人目もはばからずアラレもない姿で死んだように眠る。で、たまにボクに気付くと、突然すっ飛んで来てはにゃーにゃー鳴いて「エサ」をねだる。最近100キンで買ってきたキャットフードをやると狂ったように食べるが、やればやっただけ食べそうで「コイツは頭がおかしいのか」と感じる程だ。食べ終わるとまた寝る。すぐ寝る。で、1日の9割方を寝たヤツにも、それで養ったエネルギーを一気に爆発させる時間帯がやって来る。それが最近手に負えない。その時間帯は夜中。夜が更けるに従ってバリバリ元気になり、部屋中を駆け回り、カミさんの腕や手に噛み付きまくる。ボクも最近は寝るときに靴下を履いて寝るようにしている。素足に突進して来ては、パンチにキック、挙げ句にガブガブっとやられるからだ。「オメーは昼間寝てばっかで元気だろーけど、こちとら、これから寝るんだぃ、おとなしくしろぃっ」と言ったところで、それは火に油を注ぐだけ。人間様と完璧に昼夜逆転状態。まあ、成長途上のコイツを思えば、それもまたアリだね。しっかし、こんな「静と動」がキワだったヤツも珍しい。


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