その甲斐あってか、夜には何とか復活。お客さんの顔を見るとやはり元気をもらう。
明日は「祭り」だ。
佐平治の蔵は休業。初めの年だけ営業したが、お客さんが1人だけで、ドッチラケ。皆さん各家々に「およばれ」して「祭りご馳走」を振る舞われる夜に「外食」は必要ない。ボクたち夫婦も、親戚にあちこち顔を出し、佐平治の蔵常連宅にたどり着いたのが11時前。どこもかしこも、ご馳走のてんこ盛り状態で、改めて田舎のお祭りの「スゴさ」にノックアウト。「そりゃあ、佐平治の蔵なんかに来れるワケないよな」と痛感。祭りの夜は大人達にとってもパラダイスだね。結局、我々の帰還も午前2時前。
祭りの主役「大御輿」の午前2時。夜店はすっかり跡形もなく去り、ゴミだけ舞い散っていた。
この「大御輿」は、明治15年に造られたもので、今年で123年目を迎える。とにかく他に類を見ない程、大きくて立派な御輿を、、、と当時のお金持ちのお歴々が、相当出資して造られたのではないか。京都の御輿屋まで注文に出かけた我が地区の世話人達は、きっと調子にノッて「ウソと手抜きの無い、ヨソに無い、当代一の細工物」を選択したに決まっている。「金は集めりゃ何とかなるでぇ、あかなんだらワシが何とかするがな」とか言って、、、(笑)。田舎の寒村にとって、このように豪華絢爛で荘厳な大御輿の存在は、当時の住人の「心意気」そのものを、丸ごと象徴しているのではないか。先達の「心意気」は、確実に、我々、この地区の人々のDNAにきっちり組み込まれいて、何をするにも一致団結し、負けず嫌いで「熱い」気質は、伝承の成せるワザ以外、何ものでもない。
お祭りが終われば、いよいよ夏本番。「暑い」ぜ、、、。
例のレンガタイルの壁面は、上からのスポットライトに目地が浮き出て、一種独得な空気を創り出す。確実にこの空間だけは異次元ではないか、とすら感じる。大袈裟ではなく、ちょっとした工夫で作り出せる演出で、空気すら別の何かに変えられる、、、そんな感じがいい感じではないだろうか。
美容院にやってくる人たちはきっと、ちょっとした工夫で、自分の空気を変えてくれる「術」を求め、その対価を払う。
「その気にさせる」場であって欲しい。
ボクの横浜時代の店「アトリエ」は、アトリエと言うくらいだから、数々のアートがさりげなく似合う空間だった。その作品の数点は、生き残って「佐平治の蔵」で余生を送っているが、さらに残りの作品達にも、活躍の場が与えられることとなった。
新しいナティフ、新しいサロン、、、ついに「生まれ変わる」瞬間がやって来た。あとはお客様に「魂」を入れて頂くだけ。
愛され可愛がられ、長い時間をかけてじっくり育って欲しい。
お母さんがスタートされた「藤原美容院」。カミさんが香住に帰って来て「ナティフ」にリニューアル。
そして明日、さらに新しいナティフは、創業の地に所を戻し、生まれ変わる。
飲食店の新規開店と違って、行列が出来るわけでもなく、ごった返すでもなく、完全予約制の美容院のオープンは実に静かで、淡々と時が進行した。ボクは仕事を手伝うワケにはいかないので、朝から、皆さんから頂いたお花の対応。お陰様で、いっぱいの花を添えて頂き、この場を借りてボクからもお礼を申し上げる次第。ありがとうございました。
カットやシャンプー、パーマ、ヘアダイ、といった一般のメニューに加えて、新たに、以前紹介した「ヘッドスパ」や「美顔エステ」がスタート。特にエステの、隔離された専用のエリアでゆったりくつろいで頂きながら施術する内容は、素人でオトコのボクから見ても「マジすげぇ」という内容で、新しい「ナティフ」のコンセプトを感じて頂くにはズバリの新メニュー。3種類くらいコース設定があるようだが、当然90分のフルコースがお値打ち。「駅前留学」ならぬ「役場前リゾート」。是非っ!という感じ。
すっかり我が家の一員となった彼のクビに、飼い猫の証「鈴」がついた。まあ「ダみー」騒動もあるし、そろそろいい時期だと思う。彼女(白ネコ)のご懐妊情報だが、どうもヤツの子では無いらしい。というのは、オスネコの生殖機能は生後一年ほどで整うらしく、ヤツはまだ青二才だ。まあ「認知」を迫られても、自分一人で抱え込まず、今後は飼い主に相談してもらいたいものだ(笑)。夜中、チリンチリンと鈴が響く。いつの時代もネズミたち一同の願いがこもる「鈴」。ネズミたちも、ウチの「みー」などには捕まらずラクして欲しいよね。
首輪には所々、蛍光素材の飾りが付けられている。平気でクルマにも近寄るトロい「みー」だ。クルマがハネないよう、ライトでピカっと光ったらご用心。
ちなみにこの花柄は「マリー・クワント」に似ていますが、ブランド品ではありません。
花火大会後、やはり佐平治の蔵は静かでした(涙)。
ボクは一昨年の大会でデビュー。昨年はお休みしたが、まあ重量オーバーな人間はやらないに限る。バランスを崩して何度も転覆して海に投げ出されることの繰り返し、、、。今回「佐平治の蔵チーム」というチーム名で1チーム作って頂いたからには、店主が出場しないワケにはいかなくなり、2年ぶりに参戦。練習の時、先輩のアドバイスがズバリで、重量バランスのコツを会得。もう大丈夫だ。しかし、我々のチームは「笑いを獲る」キャラ。すんなり行ったのでは「らしくない」と、やはりお約束の転覆、沈没、、、。
海が心地よかった〜っ(笑)。
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