「盆」というのは、サンスクリット語のＵｌｌａｍｂａｎａの音写「盂蘭盆(ウラボン)」が語源とされ、お供え物を置く「お盆」と「盂蘭盆」をかけて、先祖の霊を祀る仏事とされているらしい。この地では「盆礼」というのがあり、「年始回り」とまったく同様で、親戚や知り合い宅を回って、その家の仏壇にお参りをし「明けましておめでとうございます」の代わりに「結構な盆になりまして、、、」とあいさつをする。信仰に篤いと言うのか、礼節を重んじるというのか、田舎のスタイルには恐れ入る。素晴らしい。結構なボンだ。
全然余談だが、、、。
Ｂｏｎは仏語では「よい、結構な、Ｇｏｏｄ」。仏語？仏、ホトケ、、、フランス、、、？。うーん、Ｂｏｎ！トレビアーン。
「おいらには、ボンなんてカンケーないぜっ」と「みー」は落日を眺め、黄昏れている。

旧香住町と旧村岡町、旧美方町を結ぶ「県道４号線」は、矢田川に沿って走るが、この道路が新生「香美町」の唯一無二の動脈路だ。しかし、合併３町をつなぐには、役不足で心許ない。道幅は狭いし、くねくねと曲がりくねっていて、大型バスやトラックはもちろん、普通乗用車ですらスイスイは走れない。雪がふったり大雨が降ったりすると寸断されることも珍しくない。こんなところにも合併の実を支える環境整備のお粗末さを感じる。それに同じ町になったにもかかわらず、他地区に電話をかけるのに、わざわざ市外局番を入れてかけなければならないという不自然さも「はぁ？」って感じだ。必然性のない無理無理な合併で、新町の掲げる「共生」のスローガンなど住民には空しく響く。
唯一、この県道が素晴らしいのは、周りの景色。山に川、、、日本の「原風景」が確実にここにある。

なんやかんやで、結構早起きする日々が続き、午後、やたらめったらネムネムモードで、軽〜くクーラーかけながらごろりと昼寝がチョー気持ちいい。例によって「みー」が足下にまとわりついて来て、人の後ばっかついてくる。ボクがベッドに横になるとマネしてゴロリ。コイツにとっては、ボクが部屋にいるのが一番安心らしい。ボクが寝ると、普段以上に「くつろぎモード」全開だ。コイツには果たして「夏の疲れ」なるものはあるのか、、、。年中同じ行動でそんなもんあるわけないか、、、。主人の方は、じわじわ「お疲れモード」。今週は月曜も営業したので曜日の感覚もあやふやだ。(今度の日曜に代休致します)
しかし「昼寝」はいい。世の中「昼寝」ブームらしいが、たった３０分でもスッキリ元気はつらつ。何気に、クーラーに冷やされた布団のヒンヤリ感がたまらない。
「みー」は衣装ケースの上がお気に入り。ヤツもそこのヒンヤリ感を楽しんでいるのだろうか、、、。

あれから何度か豊岡病院に行くことになったが、新しくて綺麗だと、例え病院と言えども楽しい。そしてもう一つの楽しみのが「赤いパン屋」。まだ家も建ちそろっていない病院までの街道沿いには、少しずつ新しいお店などが出来始めていて、今後もっともっと楽しくなりそうな予感がいっぱい。以前に紹介した「ケーキ屋」さんもこの沿線で、このパン屋はそこのすぐ近く。俄然人目を惹くこのナリで、まさか「イケてない」ことなど許せないが、予想に違わず楽しいパン屋さん。まず、パンの種類が圧倒的に豊富なのが○。パン屋の楽しみはまずはそこだ。シンプルなのから調理パンまで、すべて食べたくなるのが基本のキ。何より、フレンチポップなＢＧＭやインテリアが、フランス語の店名を「その気に」にさせてくれるのがズバリ、トレビァ〜ン。そこらの「名前だけカタカナ」のパン屋とは、意識がまるっきり違う感じ。
ちなみに「Ｌａ　Ｃｉｇｏｇｎｅ」(ラ・シゴーニュ)は「こうのとり」。豊岡らしいっちゃぁ、らしい。
お味の方は、、、？まだの方は、一度ご賞味あれ。

アイスクラッシャーは、氷を１ｃｍ角位に砕く機械で、佐平治の蔵のメニューでは、バナナジュースやフローズンカクテルを作るときに欠かせない。この製品には、手回しの「手動タイプ」と、モーターで回る「電動タイプ」があるが、電動は驚くほど高くて、開店時泣く泣く手回し式を買った経緯があった。やっぱり作業の効率から行くと電動の方が便利で、氷を砕いている間に別の作業が出来るのと出来ないのとでは大違い。混雑時など非常に重要なポイントだ。
開店して２年と９ヶ月。ついに手動から自動へスイッチ。「ヤフーオークション」という強い身方がそれを実現してくれた。新品同様。価格は１／３だ。ヤツは、明日九州からやって来る。
「手回し」クン、最後の雄姿を、、、。

バッチリの満月にお目にかかるのは稀だ。今夜はとにかく月が眩しかった。カタチもほぼ真ん丸で、調べてみると、２０日の午前３時、月齢１５ジャストとなるのこと。お店が珍しく深夜まで賑わって、片付け終わったのは２時半をまわっていた。店の外に出ると、この見事な満月。辺りが月の光で明々と照らされ、まるで別世界のようだ。しばし、いつもと違う夜中の空気を楽しむ。
月の満ち欠けは、人間の何かも変化させるのだろう、月の満ちるに従って人が這い出てくる。満月の今夜、それがピークを迎えた感じの「佐平治の蔵」。
お盆ウィーク、、、普段と違う日々も、いよいよエンディング。徐々にまた「ツキ」が欠けて来る日々に戻る。

先日予告した通り、九州から「新入り」が到着。早速、佐平治の蔵の「ギア」として活躍を始めた。
「新品同様」のうたい文句に違わず、オークションならでは、良品をゲットした満足感が溢れる。何と言っても驚いたのは、音が静かなところ。横浜時代に使っていたものは、スイッチを入れると「ビーンっ」といかにも、という音がしたが、コイツは、駆動音が殆ど無く、ひたすら無言で氷を砕く実直さがよい。初日からすっかり馴染んでくれた。
何度も書くけど「オークション」は便利。Ｙａｈｏｏ！オークションとの付き合いももう長い。評価ポイントも９０を越えている。ちっちゃな物から大きな物まで、いろいろ取り引きしたし、横浜から引っ越す時など、不要品の処分はもちろん、梱包材や段ボールも格安でゲットしたことが懐かしい。現在は、故障した液晶プロジェクターの代品を探しているところだ。


（Ｐ．Ｓ）アクセスカウンターが１００００ＵＰ。皆様毎度のアクセス、御礼申し上げます。

神戸に「ベルリンの至宝展」を観に来た。夜は神戸で一泊。
ベルリンにある、「博物館島」という博物館や美術館ばかりが５つも集まった「島」状のエリアは、一世紀という時間をかけて作られた名所。戦争で被害を負い東西分断の歴史を経るが、東西ドイツ統一を機に作品群の再結集、再建され、２０１５年完成を目指し整備されているらしい。先年、世界遺産にも認定され、今回１５０点の作品が神戸に来たというワケだ。何と言っても紀元前１０００〜３０００年の「エジプト美術」が圧巻。ピラミッドに象徴されるあの世界はもの凄い。人間の歴史は長いし、今、紀元後２００５年だが、現代人より遙かに何かが越えている。きっと「宇宙人」が支配していたのではないかと、マジで疑いたくなった。
夜は「夜の神戸」を初体験。北野坂界隈をナイトクラビング。ジャズの生演奏のお店が多いのは「港町」の基本？。ＹＯＫＯＨＡＭＡとは、ひと味違うＫＯＢＥを、少しだけ制覇した感じ。

ＪＲ神戸駅を海側に出てすぐ右の「ハウジングデザインセンター神戸」（ＨＤＣ神戸）は、住宅の新築やリフォームのための複合施設。住宅の内外装に関わるすべてのジャンルのメーカーショールームがぎっしり。今回は家具部門を重点的に回った。中でもボクが興味を持ったのは「ウィスキーの樽」を再利用した家具。ウィスキーなどを熟成させる樽は樹齢１００年程度のホワイトオーク材で作る。樽としての寿命は５０〜７０年。樽材として役目を終え、解体されて、曲がった木をまっすぐに伸ばし、表面を削って家具材や床材として生まれ変わる。そしてまた１００年は働き続けるという。
「オーク」は最近「楢(ナラ)」と呼ばれるらしい。オーク＝「樫」は昔の呼び方とか、、、。木に酋(おさ)で楢。酋は壺から酒の香りがもれる様を表した象形文字とか、、、。まさに酒樽のための木。床材などは、ほのかにウィスキーの香りがするらしい。何百年と働き続ける、まさに「木の酋」だね。
ちなみに、このウィスキーオークのプロデュースは「サントリー」。さすがの商魂？だが、「響」をご馳走になり、ウィスキー薫る「樽材のコースター」までもらって、すっかりいい気分。ははは、、、。

田舎町でＣＤを買うことなど滅多にない。それはお店も無いからだ。ａｍａｚｏｎ．ｃｏ．ｊｐももちろん利用するが、やはり店頭でジャケットを手にとってひらめく「出会い」が「レコード屋」での楽しみだ。三宮のＨＭＶで、日頃の鬱憤をはらすべくＣＤを漁った。横浜時代からＨＭＶ党である。三宮の店舗には初めて行ったがなかなかの品揃え。今後も安心して利用できそうだ。
木住野佳子とアン・サリーの新譜、リー・リトナー、アール・クルーにも新譜が出ていた。佐平治の蔵のライブラリーにも最近増え始めた「澤野工房」の新譜も２枚、後はバーニー・ケッセル、ケニー・バレル、チェット・ぺーカー、そして映画「ターミナル」で健在ぶりを示したベニー・ゴルソン、いずれも古い録音を数枚。休み明けの佐平治の蔵に早速響く。
まだすべては流れていないが、予想通り「静寂」を取り戻した店内に(笑)、染み渡るように漂う。珍しく「当たり」ばかりの新着ディスクたちだ。「ハズレ」を引くことも多いもんね、、、。今回は合格。

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