2005/ 9/ 3
Natifへの道 35
久々の登場だが、9月に入り、本来の予定なら既に母屋も完成し、お母さんは新居での生活を始められ、旧ナティフは取り壊されて、既に新しい歩道の工事が始められているハズだ。当の母屋がまだ完成していない。仕上げの壁を塗る手前で足踏み。最後のツメ、だが、またまだ成されなければならない工事はたくさんある。完成を目前にして、テンションが下がったように流れていく数日が空しいところだ。施主としては、最後までテンションをハイに保って駆け抜けてゴールを迎えて欲しいと願うばかりだ。お母さんの、不自由な生活へのストレスも、とうにピークを越えていると思う。1日もはやく、お月見のできるお風呂で、檜の香りをたっぷり感じて、ゆったりとした時間を過ごして頂きたいと思う。
スタジアムが見えてからが「長〜い」今回の新築工事マラソン。今度こそ本当に「トラック勝負」の時間帯を迎え、堂々と観衆に手を振って、ゴールテープを切って欲しい。
2005/ 9/ 4
カトリーナ
大型ハリケーン「カトリーナ」襲来で、ジャズの聖地・ニューオリンズが水没した。空撮映像は昨年の「豊岡」を彷彿とさせる。もっとも「カトリーナ」は、日本の国土をスッポリと包むほどの暴風域を持つバケモノだが、ところ変わればスケールも違う。ハリケーン、タイフーン、台風、サイクロン、、、大型の熱帯低気圧を表す名称はいろいろある。発生した地域によって呼び名が違うらしい。ハリケーンは大西洋西部で発生し、タイフーンは北太平洋西部で発生したもの。しかし「台風」はタイフーンより定義が少し異なり、最大風速17.2メートルを越えると「台風」と名乗るが、タイフーン、ハリケーンとも、最大風速33メートル以上とハードルが高い。まあ、台風から「タイフーン」に格上げになるのがあったり無かったり、という事らしい。日本の国土に合わせてハードルを低く設定してあると考えるべきか、、、。ちなみに「サイクロン」は、熱帯低気圧という英単語そのもの。
台風14号・名前「ナービー」接近。最大風速45m。時速10Km。不気味な季節がまたやって来た。
2005/ 9/ 5
nabi(ナービー)
台風14号は「ナービー」と名乗る。昨年猛威を振るった台風23号は「トカゲ」だったが、台風の名前はどうやって付けるのか気になっていた。調べてみると、意外と単純な仕組みで拍子抜け。北太平洋領域の国14カ国で構成する委員会が、2000年より140個の名前を発生順に割り当てることを決定、各国10個づつ、動物、植物、星座などの名前を出し合った。今回の「ナービー」は韓国語で「蝶」。次の15号は、タイ語「カーヌン」となる。毎年だいたい25〜27号くらい発生することを考えれば、約5年周期で同じ名前が回ってくるというワケだ。
ところで今回の「ナービー」だが、こちらに迫るほどに勢力をパワーアップしているのが不気味だ。
「大型」で「非常に強い」が、「超大型」で「強烈な」になると「蝶」は「カトリーナ」に変身することになる。
2005/ 9/ 6
スグレモノ その2
そろそろアイスコーヒーの季節も終わりだが、パック物のアイスコーヒーのスグレモノがこれだ。佐平治の蔵のメニューの中にも、一応「アイスコーヒー」「アイスオ・レ」があって、最初はサイフォンで立てて仕込んでいたが、滅多にオーダーが来ないし、コーヒー専門店でもないので、パック物をあれこれ試していた。最初は、某有名コーヒー豆会社のものに信頼を寄せていたが、思わぬところに名品はあるものだ。アイスコーヒーは、基本的に「フレンチロースト」と言って、真っ黒に黒光りするくらい深く焙煎した豆で抽出するが、豆の焦げた風味が心地よくキッチリあり、長期保存可能なパック製品とは思えない印象。コーヒーの敵は「酸化」。特にこういう抽出してパックした製品は、最初っから酸っぱい感じのあるものが多いのだが、そういう物はハナからお話にならない。どの道、開封後は酸化が進むので早く飲み切るべきだが、この製品はいいねぇ、堂々合格。広島の名もない小さい会社が、業務スーパー用に作っている製品。きっとコストも叩かれているハズである。しかし、某有名メーカーを完全に凌ぐクオリティに、下請け中小企業の底力を感じた。
2005/ 9/ 7
食欲の秋
台風が過ぎた途端、夕暮れ時は一気に秋の風となり、確実に季節の変化を実感する1日となった。
「みー」が、何やらまた口にくわえて戻ってきた。見ると丸々太った何かの幼虫。直径1.5センチ、長さ7〜8センチの、毛虫の毛がないような、イモ虫のようなもの、、、。見るからに気色悪いシロモノだ。最初は、グチャグチャと噛んでいたが、ふと見ると、えっマジで!?「完食」したゼ。おいおい、大丈夫かよ、、、。
食欲の「みー」、、、に、食欲の秋がやって来た。
2005/ 9/ 8
Natifへの道 36
引っ越しが19日に決まり、内部では珪藻土の仕上げ塗りが始まった。土のカベは、本来最低でも2〜3ヶ月じっくり乾かせて、焦らず仕上げる、もしくは1年後に仕上げ塗りをする方がよい、などといろいろ話を聞いたが、結果的には、比較的に雨降りがすくなかった梅雨、暑かった夏の日々、、、ベストな気候の「2〜3ヶ月」を経ることとなり今日を迎えている。何度も書いてきたが、木と土の家は生き物同様、時間の経過によって今後変化もする。しかし、かと言って、ベストな「完成スタート」を延々待つことが出来るほど時間はない。「ベスト」の定義を探すより「モアベター」を選択して納得するほかない。今後は住みながら次の「完成形」を目指していく時間帯、という認識だろう。
棟上げの時、初々しいかった柱や梁も、既に乾燥が進み「変化」してきた。既にヤツらは、住人より先に、ココでの生活を始めている。
2005/ 9/ 9
選挙へ行こう
「マスター、支持政党はあるんですか?」と訊かれて「特にないけど、ジミン党にだけは入れないよ」と応えた。解散・総選挙となり、選挙戦も後2日。この頃になると世論調査の結果が出始め「自民党圧勝か?」などとあからさまに報道される。はっきりと投票の意志を決めかねている人たちは、それを聞いて「マジかよ、じゃあオレも自民に入れとくか」または「自民が勝つのなら、オレは行かなくてもいいや」と思う人と「マジかよ、じゃあ自民以外に入れなきゃ」と思う人と、大きく分けてこの2つに分かれるのではないか。民主主義と言ったって、所詮「多数決」のための政党の数取り合戦にうんざりだが、こういう、どっちつかずの人たちを征する方の勝利だろう。地方に行けば行くほど「体制支持」が多いのは「お上に逆らって取り残されたら大変だ」という妙な危機意識が働くから。我が町の「少数派になりたくないから、みんなが手を挙げる方に賛成する」というアホな町会議員の言葉が、そのまんまその意識を表している。くだらんね。そんな「個」の見えない、体制迎合意識などクソ食らえだ。
地方で、体制派「与党」から公認されなかった大センセイたちが、珍しく地元に入り浸って選挙運動をして「個」を訴えてるが、それが届くのだろうか。「○○先生」の人物がエラいのではなく、「自民党のセンセイだから、、、」崇め奉られていただけだろうと思うが、その点が、今回、興味津々なところ。
2005/ 9/10
なんだかなぁ〜
「この町は○△センセイがいなきゃダメなんだ」 選挙の時期になったら必ず聞かれる決まり文句だ。これを聞く度、ボクはウンザリする。最近では、家業を継いだ若い世代のボンボン社長たちが、急に政治に目覚めたつもりで得意気にこう言うのには、もうウンザリを通り越して「▲☆○?」。呆れ返る。果たしてホントにそうか?この町はここ数十年、何かがどうかなって良くなったか?農水大臣になった大センセイが、農業にも漁業にも目を見張る得策を振るったか?この地域の衰退は火を見るより明らかだ。オマケに、田舎町同士が何のメリットもない合併までして最悪の一途をたどっていることにまだ何故気付かぬ。この期に及んでも「○△センセイが、、、」とお題目を唱えるのか。政治家が地元に利益誘導する時代はとっくに終わっていることに何故気付かぬ。先日、自民党候補の応援に、鳥取から出ている大物(?)が来て、「民営化」を賛美するのにJRを成功例だと得意気に話し、失笑を買ったらしい。「鳥取・京都、大阪が2時間で結ばれて便利になりました」???。おいおい、逆にここの地区の路線がどうなったか知らんのか?「城崎−鳥取」間の汽車に乗ったことあんのかよ。この不見識。こんな連中を「センセイ」と崇めるのはもうやめない?誰かに期待するのはもうやめようよ。もっとマジメに考えようよ。地方自治の時代だぜ。我々の町は我々でなんとかしなきゃ、、、。もう、いい加減パラダイムシフトしなさい。
2005/ 9/11
Zapping
テレビのチャンネルをリモコンでコロコロ変えたり、不要なCMを見ないようにカットすることを「ザッピング」と言う。面白い番組、人気のあるタレントが出てる番組を見ていて、面白くなくなるとパッとリモコンでチャンネルチェンジ。凄い視聴率を叩き出す番組も、司会者が変わったり企画が変わったりするとあっけなく視聴率を失う。そこに「テレビ」の怖さがあり。その業界の人たちは「数字」に戦々恐々としていて、毎日誰かのクビが飛ぶ異常な業界でもある。しかし、驚くべき視聴率を出した番組には、関係者は「やっちゃった」と、喜ぶより危機感を覚えるという。シーソーの原理のように、次にはドカンと下がるのが業界の常識としてあるかららしい。50%あった数字が30%に下がると「ダメ」となってしまうからだ。逆に10%しかない番組が15%に伸びると「大躍進」となるのに、、、。
「民意」が「視聴率」だとは思わないが、テレビ化している「国会」には、この例えがズバリではないか、、、。テレビの普及で「一億総白痴化する」と言われ久しい。おバカな番組が数字を獲り、すっかり白痴化が進んだこの国には、今回のような「ザッピング選挙」が今後も続くだろう。次はまったく真逆の結果になるかもよ。危ない国になってるね。
2005/ 9/12
Natifへの道 37
新築工事の進捗状況は、先日も書いたとおりゴールを目前に迎えているのだが、失速気味でゴールテープが遠い感じ。引っ越しも日延べになった。焦りは禁物だが、住む方も作る方も「いい仕事」で終わって欲しいと思うのが普通だと思うよね。期日が迫っているのに来る職人の数が増えるでもなく、フィニッシュに向けての「盛り上がり」をいっこうに感じない日々に、ついに「施主」であるカミさんがブチ切れた。ボクも彼女もそうだが、普段お客さん相手に商売している立場として、お客を不安にさせる仕事は「最悪」と思っている。ましてや、さんざん待たせて、それでも「まだか?」と不安げな眼差しを向けられるのは「恥」である。そうならないために、いろいろ工夫して技術も向上させ、段取りよく、お客様に満足を与えるのが「仕事」ではないか、、、。
亭主としては、彼女の、不満に充ち満ちた顔より、満足した笑顔を早く見たいのである。


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