2005/ 9/23
夫唱婦随
新しい家のエアコンは、全部で5台。かなり早い時期に鳥取の大型家電店で購入したが、完成の時期が延び延びになっていて工事の日取りが決まらず、予定より2ヶ月も延びていた。建築の工事の中にエアコンの工事を含めなかったのは「コストダウン」のため。家電店で買うほうが断然安いからだ。今回工事に来てくれたのは鳥取のエアコン取付業者。たいていこういうのは家電店の下請けの業者が担当するようだ。ウチに来てくれた業者さんは年輩のご夫婦。下見に一度来られ、最初に決めた工事日にはせっかく来てもらったのに、現場の状況が施工できるまでに無く、無駄足を踏ませてしまったのに、イヤな顔一つせず「天気もいいし、ドライブですよ」と笑ってくれた。とてもいいご夫婦だ。そしていよいよ3度目の正直で「今日こそ」となったのだが、土壁で、設置する場所はすべて条件が違い悪戦苦闘。とっても1日では終わらないようで、明日も明後日も来てくれるという。オヤジさんは専門家だが、奥さんは当然素人。手伝い方が実に健気で、ほのぼのとした空気に「夫婦っていいなぁ」なんて、お二人の仕事を眺めた。そんなことを思っていたら、ウチのスタッフから急病の知らせ、、、。今夜の佐平治の蔵は「夫婦」で開店。夫婦で同じ仕事をするのもいいもんだね。
2005/ 9/24
Natifへの道 40
ついに引っ越し前日を迎えた。予定通り「足場」がとられ、新品(?)の家が姿を現した。ようやく「現場」から脱して、完成にむけてひと皮剥けた感じ。外回りの工事はまだ残っているが、どうにか引っ越し出来そうだ。屋内は、畳も入り、建具もすべて入り、仏壇も神棚もついた。お母さんの部屋の掘りゴタツも設置され、エアコンも間に合った。電気温水器には水が通り、明日は新しい「お月見が出来る、檜の香りのお風呂」も使えるだろう。一年以上も、お風呂無しでウチのアパートに通って来ておられたお母さんも、ようやくその不自由から開放される日が来たと言うワケだ。本当に長かった、、、。お疲れさまでした。ゆっくりとこの一年半近い時間の「疲れ」を癒してもらいたい。
初日のお風呂の天窓に「月」がやって来てくれればいいのだが、、、。
2005/ 9/25
Natifへの道 41
何とか無事に引っ越しが終わった。家財道具や日用品があれこれ運び込まれ、所狭しと積み上げられると一気に生活感が溢れ、空気が変わった。徐々に「血が通っていく」という感じ。
シューノー、シューノーとお題目のように言い続け、収納スペースをあちこちに、工夫して設計してもらった甲斐あって(?)、膨大な荷物も収まりどころに直行、、、?。
今日は新居に泊まるというカミさん。彼女の作った家だもの「初夜」をいっそうの感慨で迎えるているハズだ。ボクも仕事を終えてから駆けつけて便乗。午前2時、、、血の通い始めた空間をしばし眺める。何か、何処かのペンションにでも泊まりに来ている錯覚に囚われる。注目のお風呂も合格。月には会えなかったが、今後の四季の変化とともに、楽しみが広がるお風呂に仕上がった。
2005/ 9/26
さらば、旧Natif!
引っ越しが終わると、いよいよ「旧ナティフ」は取り壊しに着工。例の歩道の敷設工事は、この区画を除いてほぼ完了している。当初、平成18年3月末が立ち退きの期限とされていた。それはもちろん現在でもそのハズだが、周辺住居との契約交渉が予想以上の早さで進み、予想以上の早さで皆さん移転新築を完了したため、当局から「そーゆー状況なんで、おたくも早くお願いしますよ」と急かされて、こういう流れになっているに過ぎない。ナティフが最後まで取り残されているのは、以前にも書いたが、ゴネていたからではなく、契約の順番が一番最後だったというだけだ。
いざ歩道が出来てみると「香住道路」と「香住バイパス」が開通して、めっきり交通量の減ったこの道に、わざわざ何軒もの家を立ち退きさせてまで「大層な歩道」が必要なのかっ、という疑問がより鮮明になった。「不自然」「異様」「何でココだけ?」???、、、。「?」の数は際限なく頭に広がる。新庁舎の移転場所にしても、微妙な位置関係に、不自然さや、一部の人間の強〜いチカラが働いている危うさを感じないワケはない。新庁舎建設も、お約束の「談合」だとさ、、、。
当局は何気なく「さもありなん」と見せてるつもりだろうが、そんなミエミエの行動は誰もが見透かしているぜ。しかし、見透かしてはいるが、その流れに一矢も報えないのが空しい。なんちゅう町だ、、、ったく。そろそろ「立ち退き」たいよ。
2005/ 9/27
ニンジンが走る
「ニンジンが走るって言いますよね」と訊かれて「うん、言うよ」と応えた。が、数人からは「えーっ?そんなこと言わないよぉ」と大ブーイングを喰らう。寝不足とかで疲れててまぶたの上がピクピク痙攣するのって、ニンジンが走るって言うよね?言わない? どっちにしても、何故そんなこと言うのか、ネットでも検索してみたが、ヒットしない。あれこれやって、ようやく誰かがブログで書いているフレーズに一件だけ当たった。一件だけでもあると言うことは、かなりマイナーではあるが、そういう表現が存在するというコトだ。ニンジンとは、果たしてあの人参なのだろうか、、、?でも、そういうことにした方がイメージが湧く。なんとなくだけど、、、疲れてて目が痙攣→ベータカロチンが不足(?)→ニンジンを食え→走る、、、健康意識を連想させる、なんちゃって、何の違和感もなく、これまで勝手にニンジンを走らせていた気がする(笑)。
ボクが高校に通った浜坂地方では「ニンジンが走るブタが飛ぶ」と言うらしく、それも途中「ニンジンが走る」で切らずに、一気に「ニンジンが走るブタが飛ぶ」と言い放つのが本説と教えられた。いくらなんでも、ニンジンぐらいは走っても、ブタまでは飛ばんだろう、、、。ブタまで飛ぶほど大袈裟な不健康状態ではない、という感じがするが、如何なものか?ははは。
2005/ 9/28
最新?コードレス電話
携帯電話の普及で、普通の家庭内の電話器の機能に見劣りがして仕方ない時が多い。まず、ナンバーディスプレイに契約していないと番号が出ないし、かかってきた電話先に折り返し電話することも出来ない。最新のコードレス電話はかなり高機能にはなっているが、携帯電話にはやはり見劣る。ナンバーディスプレイに加入しても、電話帳を「漢字」で記憶させられる電話も少ないし、記憶件数も100件程度と少ない。せっかくみんな携帯電話の便利さに慣れ切っているのに、家庭の電話は何故それに習わないのだろうか、、、。格好だけは「携帯電話」っぽくコンパクトになっても、機能がイケてないのはいただけない。
唯一、最新型がよいのは、子機と親機、子機と子機の内線通話が普通に「双方向会話」できるところ。それまでの内線通話は、トランシーバー方式と言って無線通信と同じで「○○です、どーぞ」と言って「送信」と「受信」を切り替えなければ話せなかった。それは、いかにも「現代」には即さないよね。
2005/ 9/29
Tigers優勝
ボクは根っからのタイガースファンではないが、ここ数年ずっとタイガースには注目していた。以前にも書いたが、既に野球への熱は冷めてしまっていて、巨人など堀内が監督した時点でスッパリと縁が切れた気になっている。頼みの「楽天」は例の如くの有様で、監督を一年でクビにするようなワケのわからんオーナーにはガッカリした。弱いチームが、強くなり、挙げ句には「無敵」になるそのプロセスを目の当たりにできることは、ファンとしてこの上ない幸せだ。万年最下位で、世の中の罵詈雑言を独り占めにしていた「ダメ虎」が、今では天下無敵の最強軍団になった。チームが変化した起点は間違いなく野村監督だと思う。それまで、コッテコテの関西人集団で、理屈より精神論一辺倒だったチームに「考える野球」「アタマを使う野球」を始めて説いた。選手の個別の能力を再検査し、足の速い者はそれなりに、守備の上手い者はそれなりに適材を適所に据え直した。赤星、矢野、今岡、浜中、、現在の中心選手は皆、野村時代にネチネチといびられて育った(?)クチだ。野村が辞任して、熱血漢・星野監督となり、それまで野村が地道に蒔いた種が一気に発芽し実をつけた。野村・星野の、陰と陽「合わせ技一本」であり、両名将の下で修行した岡田が監督としての才能をきっちり開花させた。ホントにほれぼれするほど強いチームで、確実に以前の「阪神タイガース」とは異質なチームになった気がしてならない。「さすが岡田や〜」と熱狂するコッテコテの阪神ファンに、そのタイガースの体質改善の歴史が理解できているのだろうか、、、。
2005/ 9/30
Mapion
ネットで、地域ごとの詳細な地図を見るには「マピオン」のサイトが便利だが、ここらの地域の詳細地図には、新しく通った「香住道路」も「香住バイパス」も載っていなくて、現状と最新データのズレがいつ修正されるのか、、と、もどかしかった。ついにようやく「マピオン」の地図がアップデートされ、新しい道、新町名、新地区名も掲載された。カーナビの地図なんかでも「もうこの道は無いよ」というような道路が未だに出てきたり、以前あったガソリンスタンドやファミレスが無くなっていたりすることも多く、最新情報の収集が大変なんだろうな、と思う。事実、最新版のマピオンでも、とっくに無くなった「香住観光ホテル」が未だに存在している。その土地周辺しか行動しない人にとっては、いつまで経っても情報が昔のままだと、取り残されている疎外感がひとしおだ。日本全国合併の嵐で、街の名前も数多く変わった。情報収集とアップデートの作業に時間がかかっているのか、カーナビのソフトなど、未だに2005年版が出てこないが、最新版に「香住道路」や「香住バイパス」が出てないとガッカリするだろうな。
最近、Googleのサイトに「GoogleEarth」という新兵器がある。人工衛星で撮った空撮映像で、地球各地を隅々まで、かなりズームインして検索できるというスケールのでかい「地図サイト」。しかし、見るためのソフト(無料ダウンロード)が英語で、しかもMac版が無いのがタマにキズ。
2005/10/ 1
Natifへの道 42
何とか引っ越しはしたものの、玄関を含め、庭や外構がまだまだ。急ピッチで作業が進められている。新築のお披露目もかねて、4日の秋祭りに、地区の伝統芸能「三番叟」を踏んでもらうため、急げや急げである。三番叟に関しては、後日また記したい。
さて、今日ようやく玄関周りの格好がついた。しかし、この家は「和」なのか「洋」なのかよくわからない。カミさん本人は「洋」のつもりらしいが、丸太の無垢材が剥き出しになっていたり、離れの仏間は、どう言ったってコテコテの「和調」だ。まあ、よくあるような「和洋折衷」という、いかにもって感じの、中途半端な落としどころだけは探すまいと願うのみだ。玄関の床は天然石張りだが、目地を普通のコンクリートで塗られかけて「ちょっと待った!」。この上、目地がネズミ色だったら、もろ「和」になっちまう。打ち合わせでも「洋」に見せるため、目地は「白」と決めてあったハズだ。未然に気付いてよかった。これだから工事中は目が離せない。
白目地の石張り、枕木をあしらったステップ、洋風のガーデニングのテーストが加われば、庇を支える古材の柱も、どうにか「洋」に見えるかな、、、?
2005/10/ 2
ハクチョウ
秋祭りだ。御輿を担ぐ時の白装束を「白丁(ハクチョウ)」と言う。元々は装束そのものの呼び名ではなく、階級を表す言葉。公の資格を一切持たない「無位無官」の一般男子のことを言い、神事においては物を運んだり馬を引いたりする人夫の総称とのことらしい。要するに「ヒラの人足」だ。烏帽子をかぶり狩衣を身にまとった「位の高い」人たちが神事を司り、その他大勢の「白丁」たちが御輿を担ぎ出す「力仕事」担当というワケだ。まあ、今となっては平安絵巻よろしく、ほとんどコスプレに近い世界だが、普段は千差万別の仕事についている人たちが、その時だけは、全員が全身真っ白の「白丁」姿で大勢集う風景は、全員が「神に仕える僕(しもべ)」って感じで、なかなか見応えのある光景だ。
秋の御輿渡御に備えて、例の「棒先会」有志で、白丁に刺繍を入れようということになった。近所に、何と「刺繍屋さん」があるのを知り早速お願いに行った。仕事のクオリティも高く、とても面倒見のよい刺繍屋さんで、イメージ通りの出来栄えとなった。こんな町にも「名工」がいるんだね。素晴らしい。


<<前の10件  次の10件>>

バックナンバー一覧
Microsoft Internet Explorer でご覧下さい。(Windows版の場合「文字のサイズ」を「中(M)」に設定)
他のブラウザですと上手くご覧頂けないことがあります。悪しからず、、、。

Homeへ戻る