「紅葉を見に行った」と聴くと「秋も深まってきたのか」と、四季を確実に感じられる日本人ならではの季節感を思う。しかし、朝晩はだいぶ寒くなっては来たが、日中は結構まだまだ暖かいし、来月はもう１２月なのに「紅葉」していない近くの山々を見てもいっこうに気分は高揚してこない。仕事や雑事に追われ、カレンダーでしか季節を感じられられなくなっている哀れな自分を叱る。たまには「名所」と呼ばれる場所に出かけて行って、イヤというほど真っ赤っかな紅葉を包まれてみたいもんだ。そうやって、季節ごとに無理矢理「けじめ」というか「節目」をつけて行かないと、ワケのわからぬまま、人生を疾走して行きそうで怖い。

それにしても、この「佐平治の蔵」、開店休業の日々は、、、。

木住野佳子(キシノヨシコ)をご存知だろうか。日本人で初めてＧＲＰと専属契約したジャズピアニスト。ＧＲＰからの１ｓｔアルバムから既に１０年が過ぎた。元々、日本の名門音大を出た経歴の持ち主でもあり、ジャズ・フュージョン界に於いては珍しい存在ではあるが、何と言っても「美人」という武器には誰も敵わない。コテコテのパップジャズではなく、それこそＧＲＰテーストのクロスオーバージャズで、例によってのソフト＆メロー路線。そこに欲求不満を感じつつも、すべてのアルバムを買いそろえて来た。一番最近リリースされた「ノクターン」は、小賢しいアレンジは一切なしのクラシックアルバム。とは言っても、アルバムタイトル通り「ノクターン(夜想曲)」的な選曲が美味しい。ショパン、サティ、ドビュッシー、シューマンのおなじみの曲だが、特筆すべきは、埼玉県北葛飾郡松伏町中央公民館の「田園ホール・エローラ」で録音されたことと、そのホールに備えられている「ベーゼンドルファー#290 インペリアル」というピアノの名器を弾いているということだろう。このホールは収容人員５００ちょっとではあるが、音楽専用に造られた素晴らしい音響のホール。その豊かな残響を生かした幻想的な録音が秀逸だ。まさに夜想曲。ノーゲスト（！？）の店内に染みわたるぜぃっ。
、、、何処かにも中央公民館ってのがあって、同じような規模のホールがあったっけ？　比べるだけ空しい。
「木住野佳子　オフィシャルＨＰ」
「田園ホール・エローラのＨＰ」
「松伏町のＨＰ」

「みー」の様子がおかしい。またもや何度か戻して、元気がない。先日、子供達が「イモムシ食べてたよ」と報告してくれたが、イモムシがお腹の中でどうかなったのか？ベッドの上で丸くなって、グッタリチンだ。まあ、冷静に考えてみれば、外を辺り構わず歩き回っているネコが、人間のベッドでグッタリチンってのも奇異な状況ではある。気持ち的には、体温計で体温を計り、オデコに手をあてて「熱は？」「気持ち悪いんか？」「食欲はあるか？」「何か買ってきてやろーか？」「お医者に行くか？」という「やる気」マンマンなんだけど、「頑張れよ」と人間語で励ますしかないのが空しい距離感覚だ。
まあ、寝てろ。人間もネコも休めば何とかなるもんさ。

いつもなら、これだけじゃ足らんと不満げな食事（エサとも言う）もずーっとこの通り。好物の「海缶」(シラス入りまぐろとカツオ）に、牛乳までついた豪華版なのに見向きもしない。丸２日もこんな状態なのは初めてだ。食い意地だけはピカイチのコイツらしくない。戻さなくなったし、時折は元気に飛び回るのだが、メシには目もくれない。おかしい。実におかしい。外はずーっと冷たい雨続きで、外出も出来ない状態に、彼の状況を解明する何かがあるのだろうか、、、。人間に当てはめて考える。
食べ物もノドに通らない。。。うーん？オマエひょっとして「恋煩い」かぁ？

「夜もねむれない、昼もたべてない　君のことばかり、、、」はＫＡＮの唄の歌詞だけど、いったいコイツはどうしちまったんだろう。今日で丸３日、いっさいエサを食っていないし、目もくれない。今までの「みー」にはあり得ない重大事件だ。完全に心の病か？夕方、雨が降るのに外に出たがり、飛び出すと階段の途中でじっと動かず、虚ろな眼差しで辺りを見つめていた。ネコは好きなメスを見つけると、飲まず食わずでも距離をいとわず求めていくというが、オマエもそのクチか？それなら、こんなベッドの上でしょんぼりしているヒマはなかろう。行って来い！オトコなら。まてよ、そうか、ひょっとしたら「フラれた」？それなら心のキズを癒してくれるのは「時間」しかないぞ。新しい恋を見つけて、過去に上塗りして忘れるしかないよな。まあ、キミはまだ若い。未来は洋々としているゼ。元気出せよっ。

今年もボジョレー「ヌーヴォー」が解禁の日を迎えた。昨年は、宅急便の配送が遅れお客様を待たせてしまったが、今年は同じテツを踏むまいと「午前中必着」指定で手配し、無事到着した。昨年に引き続き「佐平治の蔵」が入荷したヌーヴォーは「シャトー・デ・マラドレ」のヴィラージュヌーヴォー。
徹底管理された、たった１０ｈａの畑で作られる自社畑の葡萄のみを使う限定生産の元詰めヌーヴォー。今年は特に、冬場の剪定を徹底し、最多でも一株に８〜１０房のみとなるよう調整したとか。毎年、ヌーヴォーとは思えない凝縮感と余韻の深さに驚き、そのクォリティの高さに定評があるが、今年も期待できそうだ。ウチのお店が続く限りここのヌーヴォーを毎年入荷することは、昨年の日記でも明記した通り。
無くならないうちに、是非ご賞味下さい。
昨年の味を覚えていますか？大切なのは「味の記憶」です。

「みー」の拒食状態は丸４日を迎え、いよいよ緊急事態宣言を発令。カミさんが豊岡の獣医さんに連れて行くことになった。お医者での「みー」の状況は現場にいないのでわからないが、血液検査を暴れて拒否し、どうにか注射だけは成功したらしい。原因は特定は出来ないが、体温が少し高くなっているので「解熱剤」を打たれたらしい。微熱状態が続き、やはり「風邪」か何かで体調不良だったということだ。帰ってきた「みー」は、ようやくエサにも少しだけ手をつけた。久しぶりに見たぜ。そして、ここ数日ずーっと丸まっていたのが、彼らしく長〜く伸びて、いつもの「みー」スタイルを取り戻した。ネコの健康のバロメーターは「鼻」らしい。鼻が乾いているとＮＧ。そういえば、コイツの鼻はずーっとカサカサに乾きっぱなしだった。ボクの顔をペロペロ舐めに来た今日のコイツの鼻は潤っている。もう平気だぞ。

浩二君、規子さん結婚おめでとう。
浩ちゃんはカミさんのいとこ。ボクはこっちに戻ってから知り合ったが、器用で人なつっこく、面倒見がよくて、周りから頼りにされるタイプだが、なんとなく「器用貧乏」的なキャラが、ボクと同類だなぁ、と感じていた。モテそうなタイプなのに彼女がいなくて、結婚もせず、そろそろ４０歳を迎えようとしていて、そこも何だが他人に思えなかった。しかし、今年の春頃、ウチの店で初対面した女性とトントン拍子に盛り上がり、本日「結婚式」と相成った。ボクは式、披露宴の司会を引き受け。カミさんたちが花嫁のお支度をさせてもらったが、いい一日だった。ボクたちの結婚式、披露宴では、ずーっとビデオ撮影をしてくれた彼だが、ようやくそのお礼が出来た気持ちで、よかった。場所も同じ「西村屋・ホテル招月庭」。ボクたちの時と同じく、媒酌人のないオープンな披露宴だったが、司会として新郎新婦の紹介プロフィールを読み上げながら、お二人のおめでたい門出をかみしめた。お幸せに、、、。今後ともよろしく。

あの４日間がウソのように「みー」は元に戻ったようだ。やはり、人間もネコも健康が一番だ。何処か、体調がいつもと違うと、自分で何かをセーブするしセーブせざるを得ない。食欲も戻り、エサも完食するようになった。４日間の飲まず食わずで４００ｇぐらい減ったらしいが、最近とみにデブデブだったので、ダイエットはＯＫだ。「アンタも見習え」とは某妻の発言。「みー」は既にネコではなく、亭主は既に「家畜」化しているようだ。
日記の読者の皆様から、数々ご心配の声を頂き、恐縮至極。
長ーく伸びて寝ている姿に、そっとスケールをあててみた。何と、その長さたるや、、、。長いねぇ。

郵便局の宣伝ではないが「ゆうパック」はスグレモノだ。日頃、通販で物を調達したり、オークションなどで物を売ったり買ったりを繰り返していると、それぞれの運送会社の事情がキッチリ見えてくる。関東地域からの配送だと、その日の最終便（夕方６〜７時出荷)に乗れば、各社たいてい翌日夕方には届くが、それは営業所に到着するのであってお客の手元に届くとは限らない。香住の場合「ヤマト運輸」と「ペリカン便」は営業所があるので、夕方営業所に到着してもその日に配達してくれるが、例えば「Ｓ急便」などは、営業所が豊岡なので、香住への配達は一日遅れることになる。つまり「翌日に確実に届く」ことについてばらつきがあるのである。最近はどこの運送会社でも「伝票番号」をもとに、ホームページから「荷物の配送状況」がわかるようになっているが、この情報が的確であるかないかも、各社ばらつきがある。物は既に手元に届いているのに「配達店にすら届いていない」と表示されているところもあり、あてにならない社もある。そこで「ゆうパック」だ。これは凄い。北海道だって九州だって確実に「翌日」に届く。クロネコもペリカンも北海道、九州は必ず２日かかるが「ゆうパック」は凄い。それを知って以来、オークションでは「ゆうパック」しか使わない。民営化云々は別にして、確実で便利であれば大歓迎だろう。

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