2005/11/22
Ray
「Ray」を観た。DVDで出てすぐに買ったのに、観ていなかったがようやく観た。ご存知のように、盲目のソウルの神様「レイ・チャールズ」の伝記的映画。生前からこの映画製作は進んでいてたが、昨年6月、映画の完成を待たずにレイ・チャールズは他界した。主演のジェイミー・フォックスはレイ本人がオーディションで選んだらしいが、幼い頃からピアノを学んでいたジェイミーは、レイと共にピアノを弾いて、直接教えを請うたと言われる。まるで本人が乗り移ったかのような驚くべき名演は、観る人を1人残らず虜にする。彼の魂まで響く音楽の数々とそのシーンは、本人だか他人が演じているのかそんな冷静な客観を超越してして、素晴らしい出来栄えだ。
幼い日に、自分の不注意で弟を亡くしたトラウマで視力を失い、音楽と出会い、街に出て彼独自の「新しい音楽」を誕生させる。名声の裏には、クスリとオンナがてんこ盛り、、、。壮絶な生き様が2時間半に見事に凝縮されている。ずっしり来た。
2005/11/23
驚異の3枚刃
ヒゲは特別濃い方ではないが、一日一回はきっちり剃る。これまで、ひげ剃りに関してはいろいろ試してきた。電気カミソリの時代もあったし、シェービングクリームで使える電気カミソリにも一時期ハマっていた。それからは「2枚刃」で、何でもいいや状態で今日まで来ていたが、先日、オマケで付いてきた試供品・ジレットの3枚刃をつかったらこれが案外よくて、替え刃を買いに行ったところ、さらなる「新兵器」発見。「ジレット・M3パワー」である。仮面ライダーのようなボディの中程にあるボタンを押すと、何と「ビーン」と、刃の部分が微振動するのである。もちろん電池で駆動するが、これは新しい。値段も高いわけでなく早速購入。そして使ってみた。これは凄い。ヒゲを擦る時のジョリジョリ感が全くなく、撫でるような感覚でヒゲが見る見る無くなっていくではないか。
ボクの、ひげ剃り探しの旅も、ここに終結という感じだ。
2005/11/24
スイッチON
この秋「佐平治の蔵」はずーっと低迷気味で、超低空飛行の日々だ。ため息ばかりの毎日だが、グチを言っても始まらない。商売は難しいということだ。
今年も残すところひと月余り、、、田舎街ではあるが、年の瀬に向けて、人の動きも出てくるだろう。
今夜は久しぶりにテーブルが埋まって「店らしい」営業となった。予約の電話も数件頂いた。静かな店内もよいが、やはり賑やかであるに越したことはない。低空飛行を脱し、上昇のためにようやくスイッチが入った感じの夜。ギヤをシフトアップするのは久々だが、ボロボロになったキッチンシューズを新しいものに履き替えて、スピンしないよう慎重にアクセルを踏んで行きたい。
2005/11/25
ニジ
今年は去年と違って台風の襲来が少なくてよかった。ただ、ネコの目のような天候には参る。先週はずーっと雨だったし、今週に入って晴れたと思ったら、また突然のどしゃ降り、、、近所のおばさんと会っても「よう降りますねぇ」という紋切り型のあいさつが、既に空しい。お天気の話をするとついつい暗くなってしまうのはいつものこと。いかに裏日本の陽当たりが悪いかお解りいただけると思う。例によって突然の雨、そして雨上がりに「虹」を観た。紅葉の進んだ山々も、ドンヨリした鉛色の空気に覆われて地味に主張する。そこに虹がかかり、実に微妙なアンバランス、、、。これぞ「裏日本」という光景をキャッチ。
2005/11/26
Natifへの道 47(完結)
歩道敷設に伴う立ち退きで、カミさんの美容院、お母さんの住まいの新築工事は、今年の3月16日「地鎮祭」に始まった。予定を大幅にオーバーして、巡ること9ヶ月。本日「なんとなく」完成を迎えたようだ。どこで「完成」という線を引くか、曖昧な最終段階を迎えてからが実に長かったわけだが、来週月曜日にあるお父さんの7回忌を前に、数々の補修点、未完の部分等々が一応の処理を終えたので、これで「取りあえず」は終わり、と感じた。最初はスッキリ始まったのに、完成時がキッチリ「けじめ」られぬところは実に不本意なところである。ビシッと「これで完成しました。さあどうぞっ」と言われて入居できるに越したことはない。創る方も創られる方も、画竜点睛を欠いては不本意ではないか、、、。
今後もいろいろあるだろうが、「生まれ変わる道程」は一応の到達点を迎えたといっていいだろう。
2005/11/27
貸切パーティ
横浜時代「アトリエ」の週末は、毎週「結婚式二次会」の貸切パーティの連続だった。年間約120件、閉店までにおよそ1000組近いカップルのパーティをやったことになる。たかが二次会だがされど二次会、、、。地図入りの招待状を製作代行、ビンゴゲームの景品の手配、当日は新郎新婦入場、キャンドルサービス、ケーキカット、乾杯、等々、ヘタな披露宴顔負けの演出は当然のサービスで、タイムリーなBGMのコーディネートが「人気」の秘訣でもあった。厨房で調理をしながらでも音響の操作が出来るよう、パーティの時だけ、CDプレーヤーとMDプレーヤー各2台を自在にミキシングするオーディオブースを特設していたことが懐かしい。「佐平治の蔵」では、収容人数も少ないし、要望もないので滅多に貸切を受けないが、珍しく予約を頂き、久しぶりに結婚式二次会をやらせて頂いた。昔を思い出して、厨房近くに「オーディオブース」を特設してみた。やっぱBGMはタイミングが肝要。
2005/11/28
ふ〜ん
なんやかんやとあった3町の合併、そして新庁舎の場所選定、そして建設工事、、、決まってしまえば既に何事もなかったかのようにすべてが進む。人々の不満や不安も、ノドもと過ぎればなんとやらで「それなり」に記憶もうすれ日常が淡々と流れて行く。さもそれが自然の流れのように、、、。合併のメリット、ディメリットもきちんと説明せず、「カミ町」なんて誰も喜ばない妙ちきりんな町名を仕立て上げ、一部の者の利益の為に、さして論議もせずに無理矢理新庁舎建設の場所を決め、設計業者も不透明な決め方をし、工事業者は談合、、、。予算に対する落札率が99%というあり得ない「出来レース」。
「決まってしまえば誰も文句言わない」「始まってしまえば何とかなる」「そのうちみんな気にしなくなる」等々、「仕掛け人たち」のほくそ笑む顔が浮かぶようだ。
これが永永と続いてきた田舎の論理というものか。ならばホントに未来のない不幸な田舎町に住んでいる自分が嘆かわしい。
ボクは未だに、田舎町のなけなしの血税20億近くもつかって、しかも地質が最悪の、本来ならば二束三文の遊水池に庁舎を建てることに納得がいっていない。
2005/11/29
アン・サリー
店の空気を、一瞬にして変えてしまうCDは色々あるが、一番「ハッ」とさせられるのはアン・サリーだろう。この人の名前は聞いたことがなくても、歌声を聴けば何度か耳にしたことを思い出して頂けるかも知れない。彼女は韓国系だが名古屋生まれ。ジャズシンガーであると同時に、心臓内科医でもある。父親が医師で、音楽を志そうとしていた娘に「歌はいつでも始められるけど、医者は今大学に行かないと一生なれないよ」と言われ東京の医大に進学したとか。現在では2足のワラジをスマートに履き分ける。最新のアルバム「ブラン・ニュー・オリンズ」は医学の研究のため3年間ニューオリンズで過ごした後に出来上がった。医学の研究でニューオリンズに行き、アルバム制作をするとは、まさに「一石二鳥」(笑)。
最新アルバムもおすすめではあるが、まずは「moon dance」(写真左上)と「day dream」(写真右)をどうぞ。夜と昼のイメージで同時にリリースされたアルバム。しかし、レコード会社は、2つそれぞれ違うのが珍しい。
2005/11/30
赤い山
お隣、豊岡では最低気温5℃、最高でも8℃と一番冷え込んだ。例によって激しい雨風にはあられも混じった。この冷え込みで、山々が一気に真っ赤に燃え上がったように感じるのは不自然か、、、。
「秋」を十分に感じる間もなく12月を迎えることに、不本意な気持ちがあるが、次(来年)に期待しよう。
しかし、雨が多い、、、。
2005/12/ 1
爆弾ハナタレ
「爆弾ハナタレ」とは焼酎の名前。例の「黒木本店」の限定品芋焼酎だ。「ハナタレ」とはハナタレ小僧のハナタレではない。「初垂れ」と書けばわかるだろう。つまり焼酎を蒸留する際、蒸留器から最初に垂れて来る初っぱなのお酒のこと。当然アルコール分は高濃度で強烈なものに違いない。ハナタレ焼酎を真っ先に味見出来るのは、釜焚きをする蔵人たち。「火酒」とも呼ばれるこの酒を口に出来るのは蔵人たちの特権だが、全体の2〜3%にも満たない「ハナタレ」を360ml瓶詰めにして我々にも限定発売しているというわけだ。運良く入手することが出来た。黒木製品らしく、パッケージも手が込んでいる。冷やして飲むのがよさそうだ。アルコール度数が44度程度なので、冷凍庫でキンキンに冷やしても凍らない。ジンやウォッカもまろやかさが増すため、冷凍庫に保存するが、同じ扱いで○。強烈なセメダイン臭が「爆弾」を予感させる?
「HPで見たんですが、爆弾を1つ」と言って頂ければ、お出し致します。(笑)
(P.S)ハナタレ時のアルコール度数は65度を超えているらしい。「本格焼酎」の限度が45度なので、加水してギリギリそれ以下になるように調整し商品化しているとのこと。蔵人の特権はやはり生きている?ということか、、、。


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