2005/12/ 2
広がる
歩道の敷設と道幅拡張工事は、最後に残ったナティフの旧店舗取り壊し完了と同時に、急ピッチで完成に向かっている。何とか今年中にスッキリ終わらせたいと関係者も必死なのだろう。ナティフの跡地は既に歩道が出来、後ろ側の残地は駐車場として舗装されて、先日駐車場を示す看板もついた。道幅が拡がり車線も増えた新しい交差点が出来上がっていくのをずーっと見ていた。なかなか見られない珍しい光景かも知れない。この写真は、アスファルトが既に舗装された所を撮ったものだが、道路のど真ん中に、以前からの電柱が立っているのは貴重な画像になると思う。多分数日後には、歩道内に新しく立てられた電柱にその役目を譲り、撤去されてしまうのだから。その電柱からバリアーで囲まれたエリアが旧ナティフのあった区域で、そう思って眺めると、今回の騒動が如何に大袈裟なことなのかがご理解頂けると思う。どうよ?これ。
2005/12/ 3
相棒
TPOに合わせて時計も着替えたいもんだが、TPOにバリエイションがない日々では、そういう楽しみも必然性も少ない。しかし何故か腕時計ばかりが増える。もちろんお手頃価格の高満足品。もとより高級品は買えないし、バカみたいに高い時計には気に入るものがない。中で高級と呼べるのはせいぜいタグ・ホイヤーくらいだが、これも重いのがイマイチ気に入っていない。お気に入りを並べて見ると、決め手の共通点は文字盤に数字が入っているところ。左端のブルーは、「セイコー5」の逆輸入品。その右上はシチズンの「adaptic」というユニバーサルデザインがコンセプトのもの。その下のレビュー・トーメンは、航空機の計器板を思わせる「AIRSPEED」という自動巻。右端が、今一番のお気に入り「ピタリ正確」な電波時計。その名は「OCEANUS」何とカシオの製品。1980円的なイメージ溢れるカシオも、やれば出来るじゃん、という高級感に満ちたスグレモノ。1秒たりとも狂わない信頼性に妙に惹かれる。最近、国産がアカぬけて、とてもいい感じ。
2005/12/ 4
将軍来る。
昼間から荒れ模様で、ついに夜になり雨がみぞれに変わり、ついに雪になり、うっすら積もってきた。「冬って感じになってきましたねぇ」と笑っていたスタッフの黒野クンだが、段々外の様相の変化に「豊岡まで帰れるのか、、」とマジな心配が必要になってきた。クルマはまだスタッドレスになっていない。途中まで帰ったが断念、結局「佐平治の蔵」一泊となった。いつもは仕事を終えても、「お疲れビール」一杯すら飲まずに帰らねばならない彼とゆっくり飲める夜となった。例によっていろいろなお酒を試飲して、ちょっとした勉強会。
そして、明けて朝。外はこの有様、、、。一気に「冬将軍」到来。参ったね。定休日でよかった。
2005/12/ 5
籠もる
12月のこの時期に雪が積もるというのは近年では珍しい。今年は台風が無かった分、大雪の予感がするのは自分だけだろうか、、、。何処へも出かけられず夫婦して一日中部屋に籠もっていたが、それも珍しいことだ。これには「みー」も大満足だったろう。人間と一緒にメシを食い、一緒にゴロゴロして、一緒に一日居たのだから、、、。今日一日は飼い主にべったり甘えられた特別な日となった。
「雪やこんこ」の歌ではないが、ネコはこたつで丸くなる、というイメージ的には定着したものがあるが、けっこうそれは誤りで、寒くなり、雪でも雨でも外へ飛び出して行こうとする元気いっぱいの「みー」を見るにつけそう思う。人間でもそうだが、甘やかすと本来の姿を見失わせることにもなるワケで、過保護は禁物。「こたつで丸くなる」はイメージに過ぎない。
降り積もった雪は、丸一日でウソのように跡形もなく消えた。よかった。
2005/12/ 6
チーズ到着
佐平治の蔵のチーズは、定期的に東京のチーズ専門店から送ってもらう。日本一のチーズ店「フェルミエ」。横浜時代からのお付き合いだが、愛宕山にある本店には一度しか伺ったことがない。
ウチで、だいたい定番化してきたチーズのラインナップを紹介したい。写真左上、とその右隣が「白カビ」で、右側が「カマンベール・ド・ノルマンディー」。世界中カマンベールは色々あるが、これは限られた地域で決められたルールを守って作られる正式な「カマンベール」。その左は、カマンベールより乳脂肪が高くバターのようなフィーリングの「サンタンドレ」。写真右端の「青カビ」は、世界3大ブルーの1つ「スティルトン」。イギリスのチーズで、独得のコクと塩味がどんなお酒にも合う。残りの2つ(写真下)は、熟成過程で、表面を塩水などで洗う「ウォッシュ」。一般に「臭いチーズ」と呼ばれるのはこれ。左の「ピエダングロワ」は、臭い表面をキレイに水で洗い流して食べやすくした入門編。中身のまったり感がGood。それに慣れたらお隣の「リヴァロ・レーシュ」に挑戦。レーシュとは、チーズが型崩れしないようレーシュ(葦の干し草)で巻いてあること。これにはチーズの個性に負けないお酒が合いそう。
3種類の盛り合わせとなると、特にリクエストがない限り「白カビ」「青カビ」「ウォッシュ」を1つずつお出しします。
2005/12/ 7
SAYURI
映画「SAYURI」が公開される。日本を舞台に一人の「芸者」の生き様を描いた作品。原作はアーサー・ゴールデン「メモリー・オブ・ア・ゲイシャ」。1979年に出版されたと同時に、スピルバーグが映画化権を獲得し、彼の制作で「シカゴ」のロブ・マーシャルが監督した。主演のSAYURIにはチャン・ツィイー。渡辺謙や役所広司といった「国際俳優」たちが脇を固める。チャン・ツィイーファンのボクとしては、何としても観たい映画だ。
とかくこういう映画で気になるのは「日本」の描き方。セットや調度品はもとより、服装や着こなし、所作、等々「えーっ、こんなことしないよ」といった違和感を随所に発見することだ。「ラストサムライ」でもそうだったが、どこか中国っぽく描かれるところに疑問がある。「普遍的なラブストーリーが本筋なので、多少の難は気にしないで欲しい」とは監督の弁。主演のゲイシャを中国人がやり、セリフを英語でペラペラしゃべる、、、。違和感が無いはずはない。チャン・ツィイーの可愛さを含めて、内容が細かい違和感を吹き飛ばしてくれればよいが、、、。
2005/12/ 8
命日
1980年12月8日。ジョン・レノンが自宅前で撃たれた。あれから25年。四半世紀の時が流れたというワケだ。ジョージも亡くなって、ますますビートルズは「歴史」となりつつある。25年前のその時、ボクは中華屋で昼飯を食っていて店のテレビで流れたニュース速報に驚いた記憶がある。
最大の理解者でもあり最大のライバルでもあったポールは、ビートルズ解散後も「バンド」にこだわり続けた。しかし、ジョンをこの世に失ってからは、スティービー・ワンダーやマイケル・ジャクソンなどとコラボレーションして「ジョンの代役」を探し彷徨い続けた。
ジョンもポールも、それぞれ素晴らしい才能だが、1+1が単なる2ではなく、化学変化のように、果てしなく湧きいずる泉の如く奇跡を生み出す唯一無二のパートナーだった。その珠玉の「奇跡」の数々に、今日もボクは救われている。
2005/12/ 9
サブリナ
「麗しのサブリナ」は「ローマの休日」で世界中を虜にしたオードリー・ヘップバーンのデビュー2作目。1954年作品だから当然ボクは生まれていない。50年も経った今でも、色あせることなく新鮮なラブストーリー。もちろんヘップバーンは光り輝きまさに麗しい。ボクはこの作品のハンフリー・ボガードが気になって仕方がない。堅物で野暮ったい仕事人間の兄を演じているが、彼にしては3枚目的で、特に遊び人の弟役の、ウィリアム・ホールデンが「いかにも」って感じなので、地味な存在感が逆に不気味。最後はサブリナをモノにする美味しい役どころだが、渋い魅力を発揮するでもなく最後まで野暮ったいままなのが、演出なのか演技力なのか、、、。やはりボギーは凄いってことなのか、、、。いろいろ調べたら、まず元々このキャストは予定外で、さらに、競演のホールデンとは犬猿の仲、そして監督のビリー・ワイルダーに軽く扱われ、相当アタマに来てたとか、、、。それがスクリーンににじみ出てるとは言わないが、逆にそれが功を奏しているのは、ボギーが凄いのか監督が一枚上手なのか、、、どっち?
まあ、50年後に、当時生まれてもいないヤツにあーだこーだ言われる「存在感」が凄い。
2005/12/10
お取り寄せ
美味しい「ラスク」をもらった。ラスクとは、フランスパンを輪切りにしてバターを塗って焼いてお砂糖を振って食べるどことなく懐かしい洋菓子。家庭でも簡単につくれそうな手軽なおやつだが、この美味いラスクは何と山形からやって来たらしい。ウチに頂いたのは「ガーリック味」のラスク。悪い意味でなく「普通に」美味しい。特別気張った仕掛けが成されているワケでないのだが、逆に、だから美味しいのかも。ルタオのチーズケーキもしかり、日本全国地域は何処だろうと、美味しいと聞けばすぐに「お取り寄せ」が普通の事になった。インターネットの存在が何より最大のファクターだが、時間も手間も既に何の障害でもなくなっている我々がいる。「注文したら翌日には届く」のだから、「ウチには在庫してないから一週間ほど待って」なんて未だに平気で言ってる商店主には、(可愛そうだけど)受難の時代だよなぁ。
まあ「佐平治の蔵」のお酒の品々は、ほとんどが「取り寄せ」であるワケだけど、、、。
2005/12/11
SAYURI鑑賞
日ように一泊で大阪、京都に出かけた。公開されたばかりの「SAYURI」を観るチャンス。先日も書いたように多少の違和感は覚悟していたし、この映画製作の意図を探る意味では興味津々で期待が大きい。
一人の人生を、たった2時間半にまとめる、というのが先ずもって厳しいが、時系列の描写が結構クソ真面目で、「シカゴ」で見せてくれた独創的なマジックは最後まで出てこなかったのが残念。キャスティングはとても素晴らしかった。日本人の役者達がよいのは当然だが、その他ではミッシェル・ヨーが秀逸。どうしても「日本人として自然な」というのがモノサシになってしまうが、監督をはじめ音楽、脚本、すべてアメリカ人なワケだから土台「自然な」ワケがない。ジョン・ウィリアムスの音楽はそれはそれで素晴らしいし、ヨー・ヨー・マやイツァーク・パールマンの演奏がいいのは当たり前。しかし、饒舌に過ぎたのがダメ。音楽ではなく「音」で語ることをもっと理解して欲しい。、、、、と書いてみると、何故日本人の監督、作曲、脚本で作らないのかという疑問が、、、。まあ、原作自体アメリカ人だし、所詮ハリウッド映画。ついには何故今更「ゲイシャ」なの?、、というところに行き着いてしまう。まあ、ニホン→フジヤマ→ゲイシャを、世界中、人並みに「正しく」理解して頂くためには意味ある作品と言えよう。
ラブストーリーとしては、描写が人為的過ぎて欲求不満か残るがチャン・ツィイーは最高。


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