2004/11/ 1
空気
誰もいない店内は淋しくもあるが、愛おしくもある。お客さんが入ってナンボ、が店のハズなのに、お客さんのいないお店の空気をしみじみ感じていると気持ちがゼロリセットする。
この店のデザインをしてくれた福嶋さんとは「アトリエ」時代からの付き合いだ。彼が「佐平治の蔵」を彼の会社の年賀状にしてくれた時「カッコいい店を作るのはデザイナーの仕事だが、良いお店というのは、施主、建築とのコラボレーション」と書いてくれた。これは彼一流の謙遜。店は「空気」が生命と思う。空気は作り出すもの。料理、メニュー、グラス、食器、照明、インテリア、家具、音楽、におい、スタッフ、サービス、言葉、、、。考えつくすべてを配慮し、空気に息吹を与える。
ただ「食べる」「飲む」それだけならどんな空気でもよいだろう。あえてウチの「空気」を感じに来て頂けることが嬉しい。中には空気に今ひとつ神経が通わない方々もいる。そういう人たちも思わず圧倒してしまう「空気」を用意できれば、と日々思っている。
静かに日が替わった、、、。今年のカレンダーも残り2枚。
2004/11/ 2
カーナビ
我が愛車はプレリュード。新車で買って既に10数年。横浜ではあまり乗ることがなく、屋根付きの駐車場だったのでまだまだ綺麗。しかしカーナビやETCが付いていても、活躍の場面はほとんど無い。カーナビはたまにセットしても常に「5キロ以上道なりデス」と極めてアイソが無いし、お金が必要な上等な道も無い。こっちに帰った時27000kmだった走行距離も現在は61500km。今、クルマの無い生活は考えられない。カミさんは「こんな田舎に合わないクルマ、早く買い換えたら」と言うが、そんな金は無いし欲しいクルマも無い。10年以上経ってようやく本領発揮してきたプレリュード。そのうちにこのカーナビにもその働きぶりを見せてもらおう。トンチンカンは許さんゾ。
2004/11/ 3
New Face
スッたモンだしたプロ野球も、新球団参入が決まり来期も12球団になった。しかし、ボク自身既にプロ野球への興味や感心はボリュームダウンしてしまっている。「巨人の星」世代であり、巨人、大鵬、卵焼きズバリの世代。王、長嶋は憧れの「選手」であって「監督」ではない。が、けっして彼らへのノスタルジーではない。選手を含めて野球全体が「大企業」のようにご立派に成りすぎて、選手が妙にサラリーマンに見え始めてから心が離れた。メガホン叩いて、タオル振って、スタイルに溺れた応援も見ていてこっちが赤面する。
でも、アテネオリンピックでの野球には熱くなった。原点は「やっぱ草野球だなぁ」と実感させてくれた。あのチームにイチローがいてゴジラがいて野茂がいて大魔神がいて「スーパー草野球」を見せてくれたらスゴいだろーな。チームが減ろうが増えようが知ったこっちゃない。とにかく天才たちの「スゴいっ」を見たいんや。
新顔・野口英世博士も東北人だね、、、。努力に勝る天才ナシ、かも、、期待。
2004/11/ 4
手ぶれ補正
新しいデジカメを買った。それまでは写真左の「ニコンCOOLPIX775」1台。ピックカメラで「やっぱりカメラはニコンですよ」と言う女性店員の一言で決めたものだ。フジ、京セラと使って3台目にしてようやく満足のいくモノに出会った気がしていた。適度にコンパクトで、写真の色調がとにかく気に入っている。ただ、何を撮るにしてもフラッシュが光ると平面的な画像になるので、なるべくフラッシュ無しで撮りたい。となると「手ぶれ」との戦い。三脚は必需品だ。
この度、素晴らしいカメラに出会った。「パナソニックLUMIX FZ3」とにかく手ぶれ補正ジャイロというのがスゴい。フラッシュ嫌いのボクにぴったりだ。かなり暗くてもブレずにピシャリ撮れる。ライカレンズの色調も素晴らしい。室内でそれぞれのカメラを撮りあったものを載せたので比べて見て欲しい。LUMIXはブレてない。
しかし、付いている機能をどれだけ理解し使いこなせているのか、、、という疑問は様々ある。携帯電話しかり、炊飯器しかり、洗濯機しかり、冷蔵庫しかり、だ。
2004/11/ 5
がんばろう豊岡2
植木の白い部分はドロが乾いた跡だ。道路からの高さ約80cm。そこまで水が突いていたということだ。この辺りは、ファミレス、安売りの薬店、大型電気店、100円ショップ、レンタルソフト店などがまとまってあるよくある郊外型ショッピングスポット。それぞれの売り場が、海のように水に浸かっていたと思うと恐ろしい。今でこそ何事も無かったかのように営業を再開しているが、植木のドロにきっちりツメあとが残る。
市内は、土木建築業関係のクルマが材料を積んで走り回っていた。「これでしばらくは仕事に事欠かない」と誰かが陰でガッツポーズしたとかしないとか、、、。家の修復に「アッと驚く」見積もりが来たとか来ないとか、、、。火事場ドロボー、不法投棄、、、。「水に流す」という言葉の本当の意味は、善意と悪意の見境がない、ということか、、、。がんばって、豊岡。
2004/11/ 6
パソコンだらけ
いつの間にやらパソコンは全部で8台になっている。Macが3台、Winが5台。ホームページの作成やアップロードはマックでやる。ウィンドウズ機はノート以外全部自作。安くで簡単に作れるのでどんどん増える。自作といってもパーツを組み合わせて組み立てるだけで、内容はメーカー品と同じ。「デル」が安いと騒ぐが驚く話ではない。
もともと「マック信奉者」だが、改宗したワケではない。というより、既にインターネットという共有環境の時代、OSがどうのという時代は終わったと思う。でも、画面の表示デザインや見え方が違うのが厄介な時もある。この日記ページに使ってあるCSS(Cascadind Style Sheet)というプログラムはブラウザによって対応しない。IEが標準だがマック版だと「透明ツール」がダメだ。圧倒的にウィンドウズユーザーが多いのに、どう見えているのか把握しないワケにはいかない。ウィンドウズに屈したワケでなく、当然の「配慮」ということで、、、。
2004/11/ 7
民主主義
我が町「兵庫県城崎郡香住町」は来年4月から「兵庫県美方郡香美町香住区」となり、店の住所は「兵庫県美方郡香美町香住区若松559-1」と長ったらしくなる。このスリム化の時代に逆行、どやねん、て感じだ。村岡町(約6600人) 美方町(約2600人) との合併だが「市」になれるワケでもない。我が町はボクが小さい頃人口15000人くらいで、現在14000人だから過疎と言われて久しい田舎町にしては優秀だと思う。借金も老人も遙かに多い2町と合併して何のメリットがあるのだろう。郡名も町名も変えてまで、、、。
民主主義は結構だが、町名などを投票や多数決で決めようとすると「村香美町」や「美香村町」といったそれぞれ公平に1文字ずつ取った芸のないものばかりで、地名としてのサムシングエルスを感じるものが出て来ないのがダメだ。結局「香美(かみ)」町に、、、。夢のない合併は名前にまで夢がない。ちなみにボクの好きな街、東京の「国立市」は国分寺と立川の間だから国立。地名は安直だがステキな街だ。はてさて「香美町」はどやねん。
民主主義の国アメリカ。大統領選で得票総数が多い方が当選できないとは、、、そんな民主主義も、どやねん。
2004/11/ 8
焼肉っす
若くて血の気の多かった頃に比べて「牛」に対する執着はなくなった。だが、やはり焼肉屋に行ったなら久々に「牛肉」だ。久々の牛肉となれば、どこの牛かわからん、いやいや、牛かどうかも疑わしいヘンチクリンな肉は食べたくない。名牛の産地にいる以上「但馬牛」だろう。但馬牛となれば地元とはいえ値段も張りそうだが、但馬牛ならカルビ、ロースでなくともバラやハラミで十分満足だ。
松葉ガニ漁も解禁されたが、産地でありながら地元のものかどうか疑わしいカニが平気で出回ってたりする。冷凍技術も進化しているが何語かわからん横文字の箱を解凍して「今日上がったカニです」はいかんだろー。ブランド化は結構だが「ウソ」はいかんぜよ。
ちなみに「神戸牛」と「但馬牛」は同じ。たじま?どこ?となるので、国際的に名の通る兵庫の県庁所在地の名を付けただけ。神戸に牛がいるワケではない。松坂牛も米沢牛もタネ牛はすべて「但馬牛」。
カニも牛も「ウソ」じゃないモノを食べたい時は私に聞いて下さい。
2004/11/ 9
午前1時
今日はお店はとにかく静かだ(ヒマだ、と書くとグチっぽくなるので)。 外は既に冬の匂い。今日は人のニオイがしない。
こんなシチュエイションにはジョニー・ハートマン。艶やかな低音の魅力。女性に言わせれば「尾てい骨直下型」ボイス、となる。クルーナー唱法という独特の発声法。コルトレーンとのデュオアルバムが超有名だが、静かな店にサックスの音はいらない。「The Voice That Is !」というアルバムは1964年の録音だが、この時代のアレンジはむしろ斬新だ。オーボエとかマリンバとかを効果的に使っていてかえって新鮮なイメージ。最近はどうしてだかクラシックの楽器が出てくると、編曲がバタ臭くていけない。ファミレスのBGMみたいなアレンジしかできんのか、とがっかりするばかり。
地を這うようなハートマンの低音とウチの真空管、KEFのスピーカーとの抜群の相性を確認し、ビクターの犬と一緒に「フムフム」と悦に入る誰もいない午前1時、、、。彼が「Speak Low」と唄っても誰も気づかぬ時間帯には、彼に申し訳ない。

2004/11/10
愛すべきリスナー
いろいろあったが我が「くらラジ」は健在だ。ミニFMは微弱な電波しか許されていないため遠くまで電波が届かない。となると受信する側に近くに来てもらうか、高利得なアンテナを立ててもらうしかない。熱心なリスナーが先日からアンテナを買ってまでトライしてくれている。局長としては涙モノ。手伝わない理由はない。カーラジオでは聞こえるのに、せっかくのアンテナを接続してもまったくダメだった。チューナーの性能?アンテナ自体のトラブル?今にして思えば失礼なことばかり考えた。あれこれ試した末にアマチュア無線の経験からアンテナを垂直にしてみた。今までがウソのようにクリアに入感。よかった。そして、ありがたい。
アンテナを通常の逆方向に向けて、メジャー局より「くらラジ」を聴いてくれようとする愛すべきリスナー。これからもノンストップで、気に入った「音楽だけ」を流し続けていきます。


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