2004/11/21
区民文化祭
ボクの住む香住町の「一日市」区では2年に1度「文化祭」が開かれる。「一日市」は「ひといち」と読む。週末の2日間、公民館の2階では区民が余暇で作られた作品や歴史的な遺物などが展示された。1階では模擬店。うどんやコーヒー、どれも本格派。外ではわた菓子、ポップコーン。婦人会の皆さんが作る「ドーナツ」が毎回絶品で文化祭名物だ。プロデュースは地区の青壮年会「八坂クラブ」。一応ボクも所属させて頂いているが、その機動力には只々脱帽。
そもそも地区だけで文化祭をやるというのも珍しい。田舎町の地区だから戸数200余りの小さい地区だが、伝統的に自治精神が確立されていて何をするにでも団結力が目覚ましい。そういう「チカラ」はイベント事のみならず災害時にもきっと有効に働くだろう。それは町名が変わろうが何しようが揺るぎない。現代社会が失いつつあるモノが、ここにはまだ確実に在る。
展示場のBGM用に置いてあったラジカセのFMを知らん顔して「くらラジ」にセット、、、。一応陰ながら参加(?)。
2004/11/22
ネットバンク
今や支払いや振込はネットでやるのが普通。最近ではどの銀行でもネットバンキングサービスをやっているが、どの道手数料は取られる。銀行の手数料ほどアコギなモノは無い。銀行はそんなところで金儲けするなと言いたい。この町に戻り、店を始めるにあたって「新生銀行」に口座を作った。新生銀行はネット上の銀行。何と行っても魅力は振込手数料無料。お金の出し入れはキャッシュカードで郵便局などが使えて無料。最近残念ながら振込に関しては月5件までが無料でそれを越えると1件300円となってしまったが、まあよい。業者への支払いなどの際、振込先を記憶して登録してくれているのも嬉しい機能だ。ボタン1つ簡単な操作で済む。最近は店舗を持たないネット専業銀行も増えた。預金利率が高いところもある。お得なところ、自分のスタイルに合ったところを見つけて上手く利用する時代だ。
2004/11/23
新嘗祭(Ver.2)
一日市区には海に突き出た小高い山の上に「八坂神社」がある。京都の八坂神社の親戚らしいが詳しくは知らない。年に13回も祭礼があり、地区内の組長(地区内を23の組に分け、組長は各組の世話役で年単位の持ち回り)は全てに列席しなければならない。ウチは今年組長。今日は新嘗祭。勤労感謝の日は大昔は「新嘗祭(にいなめさい)」と言われていた。いわゆる収穫祭のようなもので、その年の新米や新酒を神様に供え、祝う。漁業、農業とまだまだ第一次産業に頼る田舎の人たちにとって、鎮守の神様への信仰は篤い。何十年、何百年と変わらぬ「カタチ」を守ることが信仰なのかも知れない。
神社の神紋は「三つ巴」と「五瓜に唐花(ごかにからはな)」。京都の八坂神社と同じ。五瓜とは周りが五つの木瓜(もっこう)紋。木瓜をキュウリと読み、夏祭りや秋祭りの際に「キュウリ」を食べるのは「御法度」と言われる方も多いが本来はまちがい。木瓜は「もっこう」と読み、鳥の巣を表現したとするのが正解。鳥の巣は子孫繁栄の象徴でこの紋の神社は多い。でも、京都・八坂神社の五瓜の紋は、パトロンだった織田信長の織田家の紋だからにほかならない。まあ、どうでもいいか。イワシの頭も信心から、だよね。
フランスの新酒を飲んで神社に詣って来月はクリスマス、そして大晦日に鐘突いて、初詣、、。日本人はこの時期忙しいったらありゃしない。
当地・八坂神社の由緒記碑を見る
2004/11/24
消えて行くもの
実家から歩いて0分のところにお医者さんがあった。奥田医院。地元の診療所として地区が土地を提供して来てもらったお医者さん。そういう例は田舎には多い。地域の主治医として絶大な信頼があった。夫婦でやっておられ奥さんが内科、ご主人が歯医者。カゼをひくと「オクダさんに注射一本打ってもらったら治る」が土地の人たちの合い言葉だった。ボクも小さい頃からお二人ともにお世話になった。何と行っても先生はカルテを見るまでもなく1人1人の既往歴が頭に入っていることが信頼を呼ぶところだった。思い出はつきない、、、。
お二人ともリタイアされて久しく、既にこの地にいらっしゃらない。建物は廃墟と化していた。そしてついに取り壊される。多くの人たちがひとしおの感慨を胸にその様子を見ていることと思う。
さようなら、、、そして、ありがとうございました。
2004/11/25
優先順位
「家を建てる」なんてこと一生に何度もあることじゃないし、一度もないことの方が多いと思う。カミさんの美容院が「4メートルの歩道が付く」とかで立ち退きになる。当然今の場所から別の場所へ移転せねばならず、そりゃ大騒ぎ。役所の決めた杓子定規な保証金だけでは新しい店も家も建つハズもなく不満タラタラだ。しかし建てるからには万全を期し、一点の不満も残らないものでなければ意味が無い。現店舗の向かい側に代替え地を得た。さあ、これからが勝負。カミさんにとっては人生で一番高い買い物になるかも知れぬ大普請。そんな施主の思いを「本当に」「我がことのように」受け止めてくれる設計者、施工者に出会いたいものだ。それが何故だかなかなか難しい。施主の思いが、設計者の好みや施工者の都合でねじ伏せられて行くのはどうしたことか、、、。注文建築のハズなのに住む人間が建物に合わせるのに苦慮している例をイヤという程見て来たし体験もした。この実態は一体何なんだろう、、、。誰のための家なんだ。
ホームページの一枚の写真に目が止まった。地元の石と元々あった古材を使った家。面白い。作者に会ってみた。「たっぷり時間を費やして話をしたい」と。で、どのくらい?「最低半年は、、」なぜ?「住む人のことを確実に理解するため」
当たり前のことなんだけど、妙に新鮮に響いた。
2004/11/26
Jupiter
平原綾香の「Jupiter」を聴いたとき「ズルいなぁ」と思ったのはきっとボクだけではないと思う。そこそこのクラシックファンならそう思ったハズだ。原曲はホルスト作曲・組曲「惑星」の「木星」の旋律。既に名曲。グスタフ・ホルスト(1874〜1934)はイギリスの作曲家。作品はこの「惑星」のみが有名だ。水、金、地、火、木、土、天、海、冥の内、地球と冥王星を除いた7曲からなる管弦楽曲。冥王星は当時まだ発見されていなかったし、そもそもは天文の惑星ではなく、西洋占星術がモチーフで神話に登場する方の惑星なので地球もない。
現代では作曲者の没後50年間は著作権料が発生するため、費用の関係で生で演奏されたり編曲されることが少なかった。85年以降はしばしば演奏会でも取り上げられるが、最後の海王星だけに女声コーラスが必要だったり、オルガンを使用したりするので大変。全曲演奏されることは珍しい。「木星」の、美しく、人を癒す素晴らしいメロディに詞をつけたくなるのはわかる気がする。たしかイギリスでは歌詞をつけて歌われ、既に「おなじみソング」の1つだと思う。
現代人には新しくものを生み出すチカラが失せているのだろうか、、、。テレビドラマ、映画、ミュージカル、音楽、どれも「古典」を下敷きに頼ることが多すぎやしないか?。
2004/11/27
アフターケア
どんなものでもそうだが、アフターケアは重要だ。お客さんとしてユーザーとして「大切に扱われてる」という実感は今後の信頼につながるし、今後に続く宣伝効果にも大いに影響する。対応が悪かったらそこには二度と関わりたくないと思うのが普通だ。
よく「どこのプリンターがいいですか?」と聞かれるが「エプソン」と答えるようにしている。性能の良し悪しや消耗品の価格なんて、今や各社変わらない。CMのイメージキャラクターで決めたっていい。問題はトラブルが起こった時。プリンターって消耗品みたいなもんだから、必ず調子が悪くなったり壊れる。エプソンの「ドアtoドア・サービス」は素晴らしい。一昔前なら「買った所に持って行って下さい」が定番だが今は買った所に持っていくと逆に時間がかかる。サービス依頼は電話でもホームページからでもOK。引き取りから修理完了して戻って来るまで「最短3日」を目指す、と言うところもマル。田舎に住むユーザーにはとても助かる。送料はこちら持ちだが定額。箱が無くても平気。集荷に来てくれる運送屋さんが勝手に梱包してくれる。先日カラープリンターの色調がおかしくなりお世話になった。保証期間内だったので無償だが、ヘッドを交換して本当に3日で戻って来たのには驚いた。おまけにインクカートリッジが全色新品になっていた。大満足。味をしめて、故障して諦めていたレーザープリンタも送ってみた。見積額も予想を下回り、数日で戻って来た。まさにI Love エプソンだね。
2004/11/28
豆乳ソース編
「佐平治の蔵」の店主の日記にしては店のことを書くのが少ない。それだけ周りの環境への怒りが多いと言うことかも知れないが、ボヤいてばかりではつまらないよね。
台風やら何やらで野菜が高いが、一年通して安定して供給される素材の王様は「きのこ」かも知れない。もちろん旬はあるし季節物だろうけど、今や松茸だけが別格で、あとは価格も味も殆ど通年安定感がある。ウチのメニューもきのこを使った物が多く人気モノだ。きのこのピザ、きのこリゾット、パスタ、、、。
パスタに「きのこざんまい」というメニューがあり「トマトソース編」と「豆乳ソース編」がある。豆乳?と違和感があるのか、圧倒的にトマトソースが出るが、騙されたと思って豆乳にチャレンジして欲しい。美味い、のですよ、実に、、、(笑)。言われなければ、まさか豆乳とは、、、。豆つながり、、、豆腐・豆乳・味噌・納豆・醤油、すべて相性抜群。豆腐にネギ刻んでカツオ節振って醤油かけたら美味いでしょ。相性のいいものはみ〜んな友達。このパスタを含め、ウチにはそんな発想から生まれた料理が多いのです。
昼間のテレビ「せやねん!」で「バナナパフェカレー」ってのやってたけど、きっとイケてると思うわぁ、、、。佐平治の蔵的には、どやねん、より、せやねんっっ!、という感じ。
2004/11/29
百回忌
定休日に合わせて法事をした。カミさんと2人でお寺に行き、お経をあげてもらっただけのひっそりした法事だ。百回忌(!)。誰の?と言う感じだが、ボクにとっては「ひいおじいさん」にあたる人。友太郎さん。7代目佐平治。奥さんであるひいおばあさんはボクが生まれたときまだ生きていた。2歳の時に亡くなったので記憶は無いが、彼女は若くして旦那さんを亡くしたワケだ。墓誌を見ると、友太郎さん、息子の順三郎さん、ボクの親父の啓助と、7、8、9代目はみんな38〜40歳で早死にしている。10代目も危なかったが、一応とりあえずはクリアしたようだ。しかし11代目が誕生するか否かが問題ではある。
過去帳を見ると初代は「八九良(はちくろう)」2代目が「久八(きゅうはち)」で、佐平治と名乗るようになったのは3代目から。最初は「佐平二」で「佐平次」となり、いつからか「佐平治」となったようだ。まあ10代目の「蔵」は海の向こうのお酒がいっぱいで、海の向こうの音楽が流れてる。きっと先祖たちは驚いて見ている、、、いや、呆れている、かも、、、。南ぁ〜無ぅ〜。
2004/11/30
S2000
カミさんがクルマを買い換えると言うので、先日からショールームを回っている。今のクルマはトヨタのRAV4。見かけはカッコいいが実は2駆だしRV車と呼ぶのには余りに非力だ。そのワリに下取り査定が良くて「その気」になって来た。トヨタの今のラインナップは平凡過ぎる。ホンダファンの亭主とすればこの際ホンダもぜひ候補に加えてもらいたい。ホンダも数カ所回って、彼女はついに「お気に入り」を見つけたようだ。何でもそうだけどワクワクするほどの満足感がなければ買った物に愛着は湧かない。よかった。
ボクはまだまだ長い付き合いのプレリュードでいい。と、言いながらもついつい「S2000」のカタログをもらって来た。どうしてだかスポーツタイプにしか興味がない。シートは2つでいいし、荷物になんか積めなくていい。プレリュードの前は「MR2」だった。世間一般では「ムダ」と切り捨てられるクルマ。ドライビングプレジャーこそ命。
外車にも別段興味はない。ホンダがいい。「NSX」ではなく「S2000」がいい。しかし、お金は無い。(涙) いつか、、、、っ!。


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