2006/ 3/12
ワンダーランド
「みー」にとっては、たった一部屋しかないチンケなアパートではいつまでたっても物足りないのだろう。カミさんの店やお義母さんの母屋に行くと、突然水を得たように縦横無尽に走り回り暴れ回る。走り回り甲斐のあるスペースであり、高いところにむき出しになった梁などは、最近ではヤツの通路と化し、それを渡り回る姿は逆にこちらが見ていてハラハラするくらいだ。ヤツにとってまさにここはワンダーランドそのもの。
エサも制限され、その上運動量豊富となれば、このスリムで精悍な、最新の「みー」の姿を披露するしかあるまい。
2006/ 3/13
国技
朝早くからWBCの日米決戦を観た。実際にご覧になっていた方々には既に説明は無用。「日本、米国にサヨナラ負け!」このタイトルだけみたら「何だ、やっぱり負けたのか」としか伝わらないのが悔しい。実力に差があるのはわかっているが、実力通りに試合が運ばないところがむしろ野球の面白さであり、こういう短期決戦の醍醐味でもある。まさか雌雄を決する「流れ」を審判が演出するとは幻滅を通り越した。まずは6回。2番手リリーフで出てきた清水の投球にアンパイアが「ボールにツバをつけるな」と注意した。その後清水は制球に苦しみランナーを許した。そしてその後またセカンドの塁審が清水を呼んで注意。解説の野村謙二郎が「審判に試合の流れを変えられてしまいましたね」と状況を伝えたがその通りだった。その後同点の2ランを浴びて試合は振り出しに。そして運命の8回。タッチアップの西岡のホームインの後、米国側から「離塁が早い」とのアマチュアのような抗議を審判がいとも簡単に認め「アウト」と判定が覆った。国際映像のVTRが繰り返し流されていたが、誰の目にもプロフェッショナル西岡のフェアプレイは明らか。アメリカの国技であるハズの野球。その本場での国際試合に、米国の横暴がまかり通ったら既にこの大会の価値は半減した。世界の「王」、世界の「イチロー」に「呆れられた」ことに一番恥ずかしさを感じているのは、本場のファンたちではないだろうか。それが「国技」を支える誇りというものだろう。素晴らしい試合だったのにがっかりだ。
良くも悪くも「歴史的一戦」となった。
2006/ 3/14
水墨画
昨日は一日中、例の「誤審」で気分が悪かった。例によって米国内の有力紙はこぞって「判定変更」を批判。当たり前と言えば当たり前。アンパイアが塁審の判定を勝手に覆す「越権行為」はどう考えても不可解だし、タッチアップの離塁に対する抗議自体ナンセンス。プロ同士には暗黙の了解があって当然。事実、実際のプレーは「微妙」でも何でもなく明らかにフェア。米国が日本を見下すのは勝手だが、ジャッジまでハンデを付けられたら、観ている者は興ざめ以外無い。どの分野においても米国至上の論理。くだらんっ。
本日、韓国が米国に勝利して「仇撃ち」。日本の敵は既に「韓国」か、、、。

この冬を締めくくるには余りある大雪となった。思えば丁度一年前も同じような大雪、、、。今シーズン最後となるだろう「水墨画」の世界に、日本人の「忍」の精神を強く感じるのは、昨日の今日だからだろうか、、、。
2006/ 3/15
月はヒガシ
突然の大雪に驚いたが、さすがに季節外れ、あっという間に消えた。今回降り積もった雪の表面が「黄色」だった。どうも黄砂の影響らしい。黄砂は中国大陸の砂漠で吹き上げられた砂塵が風に乗ってやってくる。こんな小さくて狭い街など、黄砂のスケールの前に一溜まりもない。
雪はもうこれで終わりだろう。月は東に陽は西に、、、。東の山間から満月が春の匂いを伝える。
しかし、満月の夜は何かが起こる?
人は月に操られるというが、何度となく満月の夜「佐平治の蔵」には、何かが起こる、、、。今夜も。
春は、もうすぐソコか、、。
2006/ 3/16
「みー」の本名
かつてはチャコと呼ばれメスと思われていた年齢不詳のネコは、今では「みー」と呼ばれ、オスと発覚するやそのシルシを奪われて、今我が家でネコ可愛がりされている。ネコの人生(?)も不思議だ。「みー」という名前はネコの名前の中では何の変哲もないありふれた名前。「みけ」とか「みーこ」と言えば女の子っぽいが、本名が「ミツル」だから「みー」と思えばそれはそれで男の子。まあミツルは具体的なイメージがどことなく良くない(?)が、「ミヒャエル」とか「ミケランジェロ」と言えばお家柄っぽい。中村紘子・庄司薫夫妻のところのネコは「ピツィカート」。弦楽器の弦を弓で弾かずに指ではじく奏法のことをピツィカートと呼ぶが、ネコの命名としては絶妙といえる。村松友視氏の「アブサン」も有名だ。しかしウチの「みー」はどうしても「みー」で、みーちゃんでもみーさんでもみークンでもない。純和風というワケでもなく、どことなくアメリカンショートヘアっぽい洋ネコ風でもあるので、ミヒャエル・シューマッハ的素速さと、アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリのような鋭さと、ミッシェル・ポルナレフな中性的魅力に、川崎満のズボラ気まぐれがミックスされ、彼に対する場面場面に応じた思いが、「みー」と呼び放つその響きに伝わる。
本名は結局「まだない」。
2006/ 3/17
コイツは誰なんだ?
コイツはいったい誰なんだ。WBC日本対米国戦で、ワケのわからない判定でワンマンショーを演じた審判・デビットソン。日本は韓国に負けて準決勝進出がほぼ消えたと諦めていたが、米国がメキシコに2失点して敗退したため首の皮一枚つながり4強決定。めでたい。しかし、この米国・メキシコ戦でまた事件は起きた。3回裏メキシコのバレンズエラの打球はライトポール直撃の打球。誰の目にも明らかなホームラン。しかし、またまた出ました目立ちたがりのこの日1塁塁審デビットソン!「2塁打だっ!」とまたまた不可解なワンマンショー。メキシコベンチの猛抗議にも判定は覆らず、結果的にメキシコ選手に必要以上な闘志に火を付ける形となった。まあ、2度も判定に手心を加えてもらいながらそれでも勝てない米国は、惨めな予選敗退。しかし、もうこの大会、デビットソンのワンマンショーは勘弁だ。
やはり敵は韓国。巡ってきた幸運なチャンス。王監督には、川崎、イチロー、西岡というスゴい俊足トリオを駆使して多彩な采配を期待したい。でも、クソの付くぐらい大真面目な正攻法しか出来ない「大監督」だから無理だろうなぁ、、、。どうなることやら、、、。
「監督変えたら、、、」(あくまで、小声で、、、)
2006/ 3/18
空も飛べる?
スピッツというバンドの名前を初めて知ったのは「ロビンソン」を聴いた時だが、どことなく吉田拓郎の「夏休み」に似ていて、やっぱりフォークソング世代としては耳が惹き付けられ、どことなくほんわかした懐かしい感じがした。「誰の曲?スピッツ?誰それ?」あの独特のボーカルのトーンは当然「スピッツ」のアイデンティティなのだが、「サザン」はもちろん、「ミスチル」、デュオだが「ゆず」を含めボーカルの個性というのは決定的な存在感をもつ。でも「癒し」という単語が、すごい重みを持って語られるようになって、スピッツの曲の色あせない独特のポジションは確固たるものがある気がする。最近人気の「レミオロメン」や「スキマスイッチ」なんかも、同じような臭いがするが、やはり圧倒的にスピッツ・草野マサムネの個性の陰に隠れてしまうような気がするのは、レミロメ、スキマ・・のファンには失礼だろうか、、、。
まあ、どんどんヒットメーカー達も若返るわけだから、スピッツやミスチルを聴いて育ったという世代が新しいバンドを作って世に出てくるのも当然だ。淡々としていて揺るぎのない存在感、、、スピッツ。邪道ではあるが、初期のベスト盤を買って「初春」の郷愁にひたる。
2006/ 3/19
3倍返し
「韓国」には何の恨みもない。でも、サッカーをはじめ様々なスポーツの試合で、対日戦になると韓国選手を始め韓国の国全体が、必要以上に闘志むき出しになる状況を今まで何度も見て来たが、今日ほどそれが「滑稽」に見えた日はなかった。WBC、先日の試合の後、勝利した韓国選手は優勝したかの様な騒ぎ方だった。マウンドに国旗を立てたり、これ見よがしに日本ナインに当てつけるようなパフォーマンスをしていたのが目に焼き付いた。しかし、もしそれをやるならそれは今日の試合に勝ってこそやるべきではないのか、、、。情けないがカッコ悪いぜ。今日、イチローの最終打席、彼のファールフライをとった韓国の三塁手があろうことかボールをイチローに投げつけたという。イチローが打席に立つ度のブーイングにもシラけた。「野球はケンカではない。」と、本当の強さをプレーで表現することに徹したイチロー始め日本ナインのリベンジには胸がすいた。今までの鬱憤を晴らすべくシャットアウトで勝利した日本チームは、誰1人韓国チームに向かってこれ見よがしのガッツポーズを見せることはなかった。みんなの顔は、自分たちの誇りを守った充実感で満ちていた。テレビの前のボクたちも、まったく同じ気持ちで、とても清々しい。
このところ「韓流」ブームで沸きかえる日本国内の状況をイヤと言うほど感じているだけに、韓国選手を始め観客の愚行はホント滑稽。お粗末この上ナシ。
2006/ 3/20
港に○○アリ
知らない土地に出かけてBarを探す。並べてあるお酒が同じでも、ところ変わればお酒の味わいも変わる。自分にとってのオハコのお酒であっても、そこ独自の空気やニオイ、お酒をつくってくれる人のオーラや所作にいっそうの味わいを感じるからかもしれない。スタッフの黒ちゃんと「神戸の夜」研修。昨年の夏以来の神戸だが、はっきり言ってボクはまだ神戸ビギナーだ。まずはここから。王道を歩むべく老舗のバーにお邪魔した。内外装とも重厚で味わい深いアンティークな佇まいは、我々を迎え入れるに余りある風格。暖炉の炎がパチパチとその気にさせてくれる。バーのことはバーテンに聞くべし。2軒目はこのバーで長年修行してこられた方が独立されて始められたお店へ、、、。しっかり飲みました。酔いました。ご馳走様でした。
港町にはいい酒場がある。香住も港町のハシクレなんだけど、、、。そんな「いい酒場」を目指して、第一回神戸研修終了。
2006/ 3/21
感動したぜぃ
神戸から帰る電車の中で、携帯テレビの小さい画面を見つめながらWBC決勝の戦況を追った。韓国戦でたまっていたものが一気に吹き出し、この決勝は日本チームの本領が存分に発揮された好ゲーム。ちっぽけな画面からも充分伝わってきた。キューバもさすがに強者。ドカンドカンの大味な野球ではなく、一分のスキも逃さない鋭さは敵ながら、いやいやアマチュアながらあっぱれ。そのチームを凌駕する日本ナインが実に実に誇らしい。前半戦、誤審や惜敗、死の淵から奇跡の生還、、、。すべてが有機的に作用した素晴らしい「金メダル」。荒川静香選手の金メダルから見事なゴールデンリレーに、さぁ次はサッカー、と期待は募る。
日本ナインをバランス良く掌握し、最後の最後で最高の流れを作り出した王監督には大拍手。数日前の失言は撤回致します。申し訳ありません。勝つために悲壮な面持ちではなく「野球を楽しんでる」のは最初から王監督だけだったのかもしれない。それが最後の最後でついに選手に乗り移った感じ。試合後、胴上げを終えた日本選手を、キューバ選手が待ちかまえて握手していたのがとても印象的だった。もし決勝で韓国と対戦していたらこんな光景があったのだろうか、、、。いい決勝戦だった。感動したぜぃっ。


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